<僕とチカの決意2>
(僕は彼女に何を求めていたのだろう?)…優しさを与えられるだけで…
何一つ誇れるものがない…僕っていったい何なんだ?
現状はカッコ悪いただの障害者じゃないか!
野田のオッちゃんは言ってた。
人を好きになったら自分自身の魅力を造り出さないと~。
僕は突然、神からの啓示を受けたように
野田のオッちゃんから言われてた芝居の主役よりセリフが多い準主役になることを決意した。
この話があったとき
正直、僕はこんな言語障害のあるフラフラした僕なんかにできないって断った。
でも野田のオッちゃんは、
「その言語障害を活かす芝居をしょうっと思っているんだ」と言った。
藤原さんの設定は筋ジスの車椅子の障害者という設定だった。
それを野田のオッちゃんが
障害者物というとすぐ車椅子が登場するの は
ワンパターンだと藤原さんに設定を変させ、
筋ジスも放射能の被爆障害による
染色体の突然変異による神経系の難病に設定し直し。
キャストも最初から僕とチカに指名していた。
僕は話を聞いていたが、チカはまだ聞いてなかった。
ラブシーンもあって、チカとのラブシーンなんかやる気もせず。
断っていたのだ。
でも得体の知れないメラメラした物が、僕の闘志へと変化した。
二〇〇〇年/初夏、僕の芝居との関わりが始まった。