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<盗撮3>


それから電子科の人たちの秘密大作戦がはじまった。

毎日、システムづくりの研究に没頭した。 電子科の友紀先生は鼻が高かった。

訓練課長に「電子科の訓練生は真面目ですね」って誉められたので。

------仁美ちゃんに、これはレポートしてもらおうね---------。

  この作戦には一週間ぐらいの準備がかかったの。

 私は電子科のみんなを集めて説明したの、

ビデオクラブ以外のメンバーを紹介すると、寮長で膠源(こうげん)病で

脊髄の神経がビールスが入り込み炎症をおこし足に運動機能障害をおこして、

それでも松葉杖をついて歩ける。背が高くって元漁船員なのでキャプテン・クック…

 ほんとうは工藤邦男(くどうクニオ)なんだけど、略してもクックにもなるんだよ。歳は三十一。

 それから秋田の鹿角(かづの)というところからきた。

鹿本君ここにくる前はプリンターをつくる工場に動めてたけど、あまりサボるので解雇され、

職が見つからないので、ここへ来た。

歳は二十二才アキレス筋を切って筋肉が短くなりすぎたのでちょっとビッコ。 

私と同じような程度だね。

野田さんが「鹿本に馬をプラスすると馬鹿本(バカボン)なんて言ってたけど。

ぽんとこの人は三年寝太郎みたいにいつも居眠りバッカして漫画の天才バカボンそのもの!

 もう一人秋田の男鹿からきた。加藤吉夫さん三十才略して、カトキチ、

あるいはカトちゃんと呼んでいる。カトちゃんは電子科は二度目で、

脳性麻痺で手が不自由なため十八に入った時は

終了後クリーニング工場に就職したけど、賃金の未払いが続き、半年前に辞めた。

 それで情報処理科やOA経理科を受けたがいずれも学力不足で落ちた・…

先生たちが相談して再度、電子科に入学させた!---次に続く

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