<十八の旅立ち7>
もう一人罪を捏造する舎監にヤカン山辺舎監を略してヤカンというだけでなく、ヤカンのようにすぐ沸騰するのでヤカンというあだ名がついたのだ!
僕らの寮生活は逐一、舎監日誌で職員会議に報告され、なにかヘマすればそこに書かれ
担当指導員に呼ばれ、怒られ、生活指導の名の元に怒られ自由を奪われる!
寄宿舎の監督官の舎監は寮の警察権を与えられているのである。
とくにヤカンはちょっとしたヘマでも、オーバーに日誌に書き立て罪を捏造する
犯罪的な行為を平然とやる男だった。
僕が第一号の被害者だった。
やっと寮生活も落ちついきたので、爺ちゃんと婆ちゃんにもらったお年玉でバーゲンのエレキギターを買ってたギターを五月の連休に帰ったときに家から寮に持ってきたので、久々に僕のあこがれの尾崎豊の『わすれな草』をアンプも付けず
寮のベランダでだんだん自己陶酔して歌っていたら
突然のドーベルマンの吠える声と、デジカメのフラッシュがたかれ
「オイ!片山、チョウコしゃすん(証拠写真)撮ったがらな明日は面白いぞ!」
ぎらりと威嚇して僕を睨みつけた。
案の定『舎監日誌にスクープ写真を添えられ昨夜、印刷科訓練生の片山が寄宿舎中に響く電気ギターの音を出し、なおかつ大きな声で歌っていた』と捏造の日誌が書かれた。
この日誌の記載通り解釈すれば誰だってとんでもないことをしたと思う
案の定、次の日、印刷科の指導員の佐倉先生に大目玉、ここでも、僕は会津魂?でいっさい弁明をしなかった。
昼休みに僕の教室に野田のオッちゃんが眉間の血管が破裂しそうなくらい
ふくらませ『レッツGo!駄目だ!闘うぞ!』と鼻息荒く乗り込んできた
とにかく元革マル男は火がつくと手が付けられない
その日は、室長会議があって---8に続く
