<4>
どんなに辛い時でも/頼る友が見つからない時も/僕は君の味方
だよ…。たしかそんな歌詞だと思った。友か…そう思ったらおならみたいな
ため息が出た。
もうなにも話題がなかった。高校の時は夢みたいな実現不可能な
ことでも話題にできたが、例えば呂律が回らない超音痴のくせにアー
チストになりたいなど~和彦先生に詩を誉められると詩人になりた
いなど。
あのころはよかったな、よく軽々しくそんなことが□にで
きて---(大入になるってだんだんツマラナクなっていくことなん
だなあ)
そうして喫茶店を出て、家が近くなのであやめちゃんと腕を組ん
で帰ったっけ…。
卒業後は、学校の進路指導の先生の勧めもあって。障害者の職業
訓練校に入ることが決まっていた。
受講する科は印刷科という科でとりわけ印刷に興味を持っていた訳ではない、もちろん僕の実家は爺ちゃんで三代目の印刷業を営んでいたが、心の隅にそんなことを思っていたかもしれないが。
第一希望は情報科で第二はOA経理科だったが、いかんせん数学の偏差値が低く希望者が多かったので落ちてしまい、第三希望の印刷科が受かったまでだ。
僕はいろんな淡い思いでを会津に残して十八の春に旅だった。
