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教育系フリーランスの戯れ言
教育に関わるニュースや、私が実際に行った実践など紹介します。

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こんにちは。

ロペスです。

 

今日は最近勉強している「人間性心理学」というものについて、お話しようと思います。

 

どんな学問かというと、この分野で広く知られていて有名なのはマズローの欲求段階説ですね。

最近はビジネスの現場でも多く使われています。

セミナーに行けばだいたいこれがでてきます。

 

 

 

そもそも、この分野はカール・ロジャースという心理学の権威が作り上げた分野です。

それ以前にヨーロッパで起こった実存的精神医学、実存主義哲学の影響を受け

ているという話もありますが、長くなるので割愛します。

(個人的にここは大好きで、フランクルという人の『夜と霧』はいいです。ナチスの収容所にぶち込まれている間に「人生の目的は何か?」を突き詰めて考えた人です。)

 

Carl Ransom Rogers

 

カール・ロジャースは一時はノーベル賞とれるかも?ってところまでいった人らしいです。

何でも「エンカウンターグループ」という手法を紛争地域に導入し、成果を上げたらしく、それをもとに作られた映画『出会いへの道(Journey into Self)』アカデミー賞長編記録映画部門最優秀作品賞を受賞するという快挙を成し遂げたそうです。

 

・・・すごい(笑)

こういう医療行為?が映画で脚光浴びるって『パッチ・アダムス』くらいしか知りませんでした。

とにかく、すごい人です。

 

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「人間性心理学の起こり」

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「人間性心理学」の起こりは1960年代のアメリカです。

当時はベトナム反戦運動学生運動反人権差別運動などが起こっており、激動の時代でした。

キング牧師で知られる、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが活躍していた時代ですね。

 

この時代は物質文明が進み、社会の共同体意識が失われ、人生の意味を求める人々が増えたそうです。

モノは豊か。心は貧しい。

今の日本のようです。

 

このような時代に、そういった影響から生まれたのが「人間性心理学」です。

 

この動きは心理学という学問の分野に留まらず、ヒューマン・ポテンシャル運動(人間性回復運動)という社会運動も起こっています。

気になった人は調べてみてください。

 

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人間性心理学の考え方

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マズローいわく、

 

「人間一人ひとりが本来は健康で、「自己実現」(出たww今や意識高い系ワードになったこの言葉ww)を目指して成長するものである。精神病理とはそうした自己実現傾向が阻害されたものである。心理療法とは、そうした阻害要因を取り除き、本来の自己実現傾向を取り戻すことである。」

 

これは今でも臨床実践の基本とされている大事な考え方だそうです。

用語の説明をすると、「自己実現」とは自分の欲求を、社会生活の中で実現することです。

これは中々難しいです。

「やりたいことだけで食っていけるわけ無いだろ!」「社会は甘くないぞ!」とか言われて諦めてしまう人も多いですし。

様々な制限がある社会の中で、いかに自分のやりたいことを実現していけるか、これが大事なんです。

これが「もういいや・・・俺は何もしたくない。生まれ変わったら貝になりたい」とかってレベルまで来ると、自己実現傾向が阻害されて、精神病理、つまり「うつ」などの病になるんですね。

その病理を取り除き、本来の自己実現欲求を取り戻すお手伝いをするのが、心理療法だと、そういう考えなのがこの人間性心理学です。

 

 

次に人間性心理学の特徴ですが、全部で7つあります。

 

・「全体論(holism)」

 パーソナリティ(人格)を理解するためには、人間を全体として研究しなければならない。要は細かく分けて、取り出して、個別に検証するのではなく、全体で考えましょうってことです。

 

・「現象学(phenomenology)」

 最も重要なことは、人間の直接的体験であり、外側から見た行動ではない。

 いますよねー。「それって○◯じゃない?私思うんだけど・・・」みたいな人。いやいやいや、その人のものの見方、価値観で考えましょうよってことです。

 

・「直感的・共感的理解」

 研究者は経験の場から離れず、そこに関与しながら観察することが必要である。

 研究者って研究室に閉じこもりがちなイメージないですか?自分は初めて見た研究者が考古学者のインディー・ジョーンズだったので全く無いですが、世間一般では閉じこもりがちなイメージがあるそうです。そうじゃなくて、実際に現場に関わっていきましょうよって話です。

 

・「個性記述的アプローチ」

 個人の独自生を常に中心に据えなければならない。

 まんまです。

 

・「目標、価値、希望、将来の重視」

 これらを成育史的決定要因、または環境的決定要因より重視する。

 要は生まれながらの特質や、周りの環境よりも、本人の持っている目標、価値、希望、将来を重視しましょうってことです。

 

 

・「人間の独自性の強調」

 人間の機会論的、あるいは還元主義的に見るのではなく、選択、創造性、価値付け自己実現などの人間独自の性質を強調する。

 ちょっとむずかしいですね。人を人としてしっかりみましょうってことだと思います。機会のPCのようにAを押せばAと返ってくるようなことはないわけで、そういう見方はしないということです。

 

・「人間の積極面の強調」

人間は与えられた刺激に反応する存在であるとともに、自ら全身的に行動していく存在である。課せられた要求に順応するだけでなく、自ら積極的に求めることも出来る。

これもまんまですね。

 

 

 

以上!!

続きはまた後日書きます。
次はロジャースの来談者中心法、具体的なカウンセリング手法についてです。

 

 

 

 

 

 

皆さん、お久しぶりです。
ロペスです。

 


最近色々なことがあり、流れ流れて現在manabiai schoolという塾の教室長をしています。
今までの経緯をかいつまんで話すと・・・

 

 

大学卒業→上場企業の人材派遣会社の新規開拓営業→小学校で算数の専科→今


という感じです。

正直社会をナメてました、はい。
見事に精神をやられ、ズタボロの状態のまま夢の教育現場に返ってきた次第です。
社会での失敗体験を活かし、教育現場でどう子どもと関わるか。

あるいはどのような人間を育てるか。

日々手探りで生きています。

まあ教育現場も教育現場でいろいろあるのですが・・・その話はおいといて

 

 

今回は今働いているmanabia schoolという塾のことと、そこで行われている『学び合い』という教育について、簡単にご紹介できればなと思います。

 

 


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manabiai school

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私が教室長を務めている「manabiai school」
大阪市の弁天町駅から徒歩10分程度のところにあります。

 

そこでは通常の授業は行いません。

ここで終わると、ただのよくある学習塾の宣伝文句なのですが

本当に授業を行いません

 

では何をやっているのか?ということなのですが、ここで少し

アクティブ・ラーニング」という言葉に触れたいと思います。

「アクティブ・ラーニング」とは、文科省が学習指導要領に新しく導入をした文言で、定義は

 

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」(新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申) (平成24年8月28日)用語集より)

 

というものです。

長いですね。超長いですね。

ですが超大事です。

上司いわくこれからの教育が変わる引き金になるそうです。

(よくわからないので詳しく知りたい!!という研究熱心な方は、是非下のURLからもっと長いのを読んでみてください。)
アクティブ・ラーニングに関する議論

 

ここで一部の現場の方々は「で?結局俺ら何やんのよ?」ということで、後半部分の

 

発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法

 

という手法に着目しがちなのですが、本質はそこではありません。
大事なのはむしろ前半の

 

 

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

 

という点にあります。

要は「今までの知識教授型の一斉指導では子どもが受動的になるから、子どもたちが積極的に学習に取り組めるようにしましょうね」って話です。
そして更にその中で「認知的」「倫理的」「社会的能力」「教養」「知識」「経験」という、割りと何にでも使える能力を育成しましょうねって話です。

 

前置きが長くなりましたが、manabiai schoolでは今後の社会でそういった能力が必要になるだろうと考え、これを元に学習を行っているという訳です。
ではどのような形の学習をしているのかというと、これが次に紹介する

『学び合い』です。

 

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『学び合い』

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『学び合い』とは何か?

上越教育大学の西川純先生によって提唱されました。

これです。

『学び合い』(授業動画です。音量にご注意下さい)

 

いやいやいや、これですって言われても・・・って感じですよね。

動画を50分も見てらんねぇわ!!という方に簡単にご説明すると、『学び合い』の大きな流れは

 

 

「課題設定」

今日一時間で達成すべき課題の設定。

 

「教師による語り」

1人も見捨てず全員で課題を達成するのを目指す、という

こと。

君達は有能で、自分たちだけで課題の解決ができるとい

うこと。

を熱く語ります。

 

「はい、どうぞ」

子どもたちに学習を信じて任せます。

『学び合い』は課題が達成できることを目的にしており、その為に教科書を見るなり、教室のICT機器を使うなり、友達に聞くなり、実に自由です。

学習方法は子どもたち自身に任されます。

初めは不安そうな子も「立ち歩いても良いんだよ」「困っている

子はいてないかな」という声掛けにより、一部の早く解けた子や

問題がわからない子が周りと関わりだします。

 

「評価」

最後に全員達成できたかどうか、クラス全体で振り返ります。

できてない子がいた場合、その子を責めるのではなく、次みんなで達成できるようになるためにはどうすべきか、みんなで考えます。

 

 

 

以上です。

だいぶ簡潔にまとめましたが、こんな感じです。

 

ポイントとなるのは「語り」の部分ですが、これは全員に伝わらなくても大丈夫です。

そもそも全員が全員先生のいうことを真面目に聞くような子たちであれば、教師は苦労しません。

先生の話を聞かない子たちもいます。

ではどうするか?

 

先生の話を聞く2割程度の子たちに向けて話し、伝えます。

あとは彼らが動くことにより、先生のいうことは聞かなくても、周りの友達がやるならやろうという子たちが動き出し、それが教室全体に波及していきます。

これを「語り」では狙います。

 

教師の腕が問われるのは「語り」の他にもあります。

それが「課題設定」です。

難易度はもちろん、時間内に教室の子どもたち全員ができるかどうかも考慮して設定しなければなりません。

場合によってはヒントカードなど、課題を達成できるよう手助けするツールを用意することもあります。

 

学習が始まったら教師は暇なのか?

そうではありません。

子どもたちの動きを注意深く観察し、適切な声掛けが必要です。

ここでのポイントは、遊んでいる子を叱るのではなく、頑張っている子を褒めることです。

それにより、頑張っている子を真似する子が出てきて、「語り」同様全体に波及していきます。

基本教師の声掛けは全体の2割の話を聞く子を狙い、その言葉を受けて動く子たちの姿が周りに影響を与えることを目的にします。

 

 

 

簡単にまとめましたが、こんな感じです。

生徒同士が関わりあい、能動的に学習が進んでいく仕組みが『学び合い』ではつくることができます。

関わりの中で社会性を学び、1人も見捨てないという哲学のもと倫理観が磨かれ、教科内容の習得、あるいはそれの伝達などを行うことが出来るようになります。

これは前項であげた、アクティブ・ラーニングに適した形といえます。

 

もっと詳しいことを知りたいという方は、是非書籍を購入して調べてみてください。

 

 

こういった基本の形にmanabiai schoolオリジナルのツールやシステムをいくつか組み込み、生徒が自分たちの力で学習していく、そういった塾にしていきたいなと思い、日々試行錯誤を繰り返しています。

 

 

最後に、何故自分がこの学習方法にのめり込んだかというと、単純に子どもに力がつくからです。

先月中3の私立受験を終え、専願だった子たちを送り出しましたが、彼ら彼女らは「自分たちの力で学習する力」がついていました。

これは自分が当時中学生の時に持っていなかった力です。

塾や先生に依存し、やる気、知識などを与えてもらい、受動的に学習していた自分とは大違いの中3を見て、「これだ!!」と思いました。

 

ただ中々うまくいかない時の方が多く、「先生は何をしてくれるんですか?」と教えられるのを待っている学校で言う「優等生」が数多くいるのも事実です。

そういった子たちに自分はどう関わっていけばいいのか、この先考えながら、実践を積み重ねていきたいと考えています。

 

これで簡単ではありますが、近況報告とさせていただきます。

今後はあちこちの面白い教育、自分の日々の実践から感じたことなどを載せていきたいなと思います。