携帯でモノを買うのはどんな人? | 汗かいても、いいですか?

携帯でモノを買うのはどんな人?









 

モバイルコマース市場が伸びている。






 モバイルコマース市場は、通販を中心とする物販系、

イベントや航空券などのチケットを扱うサービス系、

証券取引やオークションなどの手数料を扱うトランザクション系の

3分野で構成される。2004年の1年間で2013億円を売り上げ、

前年度比145%という成長市場だ。



 このなかで特に伸びているのが物販系。

しかしそう聞いても、個人的には身の回りで

「私は携帯でモノを買っている」という人はほとんど見かけない。



 携帯電話を使って、どんな人が何を買っているのか。

物販系携帯サイトを運営する、複数の事業者に取材した。






 主力は10代後半から20代前半の女性

 


 月間PV16億を誇る携帯ポータルサイト

「ガールズウォーカードットコム」。運営しているゼイヴェルによると、

ガールズウォーカーにアクセスする読者は、女性が86%、男性が14%。

リンクしているモバイルコマースサイト「ガールズショッピング」で

実際に商品を購入しているのは女性が92%、男性が8%だという。

女性の世代別内訳は以下の通りだ。



 ガールズショッピングのターゲットは主に10代後半~20代前半。

読者と、実際にお金を使う購入者とでは微妙に差があるものの、

いわゆるF1層(20~34歳の女性)より若干下の年齢層で

あることが分かる。ゼイヴェルでは、ガールズショッピングの

ターゲットより少し上、24~25歳を狙った新サイト

「ファッションアリーナ」を6月からスタートさせ、

20代後半女性の取り込みに力を入れる。



 神戸系カジュアルブランドを揃えるサイトを運営する

S氏も同じ意見だ。「(携帯で買い物をするのは)18歳から23歳くらいの

若い女性。その中でも特に、流行に敏感な子」と断言する。

「モバイルコマース市場はバブル的に取り上げられているだけで、

まだ本格的にはできていない。ホントに小さなマーケットだ。

そこを支えてくれているのは彼女たち」



 サイトには、「JJ」「CamCan」といった雑誌に載るブランドが並び、

雑誌に掲載された洋服も多く販売されている





モバイルショッピングはリアル店舗に近い

 


 若い女性が中心であることは間違いないが、

ユーザープロフィールが少しずつ変わってきた、

と見ているのはネットプライスの伊藤直氏だ。

ネットプライスでは購入者が多く集まるほど価格が安くなる

「ギャザリング」という独自の買い物形式を、

携帯版サイトとPC版サイトの両方で提供している。



 「2000年のころは、20代後半のお客様が中心で、

平均年齢26歳くらいでした。最近は30歳くらいが平均です。

以前は25歳から30歳くらいまでのお客様に集中していましたが、

最近は『バラけてきたな』と実感しています。

今は40代の方も20%くらいいて、

『携帯を使って何かをする』層が広がってきていますね」(伊藤氏)



 「ユーザーの男女比を見ると、携帯版では3:7ですが、

PCでは55:45くらい。モバイルのほうがリアルな市場の姿に近い」と

伊藤氏は話す。「グループインタビューなどをしてみても、

ごくごく普通の女性が多いです。OLさんや主婦の方も多いですね。

OLさんは、PCは使えるが、プライベートでPCを1人1台

持っていないことが多い。あとは主婦、とくにPCの前に

ゆっくり座っている時間が取れない子育て中のママなどにとって、

携帯での買い物は非常に便利」



 「携帯では子育て中の母親ならではのものが売れる」というのは、

Amazonのプロダクトマネージャー平山景子氏だ。

「知育玩具など、『おもちゃ&ホビー』の売り上げがいいんです。

赤ちゃん向けの商品が伸びています。赤ちゃんを育てている主婦など、

ノンPC層であったり、PC所有層であっても『PCの前にいる時間がない』

人たちにリーチできているみたいですね」







3G+定額制でユーザーの裾野は広がるか

 


 3G携帯やパケット定額制の普及により、画像の多いサイトでも

快適に、しかもパケット通信料を気にせず閲覧できるように

なったことも、モバイルコマース市場を後押ししている大きな要因だ。

「定額だとじっくり楽しんでもらえるし、画像を多く入れられるので、

商品の紹介もより詳細にできる。ユーザーがアクセスする頻度も上がる」

という意見はどこのサイトでも聞かれた。



 各サイトではユーザーの利用端末についても調査しているが、

「3G端末を利用している人が圧倒的に多い。定額制に入っている人が

ほとんどなはず」という認識は共通している。キャリア別に見ると

「NTTドコモ>au>ボーダフォン」という回答も共通だ。

「iモードから始まったので、ドコモユーザーが圧倒的に多い。a

uユーザーも増えている」(伊藤氏)



 定額制が普及すれば、若い女性以外にもユーザーは

広がっていきそうだ。「とくに主婦は、携帯でメールしかしない。

『何かやったらお金がかかるんじゃないか』と不安に思って、

Webブラウズなんかしいませんよ。でも、3Gと定額制が普及すれば

変わってくるかもしれない。主婦にとっては、

PCより携帯のほうがずっと手軽で便利なはずですからね」