ORANGE RANGE
気合のCMタイアップ
ORANGE RANGEが4日、メジャーデビュー
2周年を迎えた。先月25日発売の10枚目のシングル
「ラヴ・パレード」はこの日公開の映画「電車男」の主題歌。
今月8日には、立て続けに11枚目の「お願い!セニョリータ」を
リリースする。昨秋、映画「いま、会いにゆきます」の
主題歌「花」のミリオンヒットをきっかけに花開いた。
3年目は、最高のスタートダッシュで始まった
低中高音のトリプルボーカル。ヒット曲は歌いやすいものだが、
「花」は1人だと難しい。カラオケで歌うアドバイスを聞くと、
「気持ちよく」とそっけなかったが、記者が「愛する人のために
歌いたい」と再び助言を求めると、6人とも身を乗り出した。
「相手はどんな人?」と逆質問され、「デュエットする」「休み休みで」
「ハモりを女の子にお願いする」と「電車男」の“恋愛応援”のように
アイデアを出してくれた。
新曲「ラヴ-」は「ストリングスが入る『花』と違い、
ギター、ベース、ドラムのバンド形式でのストレートなバラード。
僕たちの中では新しい感じ」(NAOTO)、「ストレートさは
温かみを出すというか、人間味ちゅうか」(HIROKI)
原作と台本を読み6人で完成させた。本人たちはイ
ケメンだけに、“オタク”の電車男とは対照的だが…。
「共感できますよ。やっぱ人を好きになったとき同じ景色でも
違って見えたり、テンション上がったり。主人公がドンドン
強くなっていくサマがすごい。オレたちなら踏み込めない。
主人公以下ですよ」(HIROKI)、「盛り上がって書き込む人の
気持ちが分かる。応援したくなる」(NAOTO)
この“いま愛に生きます”といわんばかりの背景には、
120万枚をセールスした珠玉のバラード「花」の存在がある。
収録したアルバム「musiQ」は280万枚を突破。
その後のバンドにプラスに働いた。
「愛というテーマはこれまで恥ずかしくてできなかった。
『花』でみんな幅が広がった」(HIROKI)、「音楽に対して
柔らかくなった。その後の曲はすごくナチュラルにイケてます。
人が変わったように、自分でも思う」(RYO)
精神面だけでない。「『花』は普通に歌ったら哀愁がない。
声をからそうとキムチをいっぱい食べた」(HIROKI)。おかげで
「ラヴ-」は「キムチを食べたような声が出せるようになった」(同)と
笑いながら技術面の成長も明かす。そのかいあって同曲は
オリコンチャートで初登場1位を獲得し、発売週売上枚数は
22.4万枚と「花」(18.3万枚)を上回った。
バラードのみならずアルバムを聴けば音楽の幅の広さが
伝わってくる。全員同じ中学出身で「やっぱりコザ(現沖縄市)が
精神的に落ち着く」と今も地元に住み、「米軍向けとか10軒の
ライブハウスでロックが、5軒のクラブでダンス、テクノ、レゲエが、
裏通りには三味線屋、民謡がある。ここで遊び育ったから、
僕らの音楽はミックスかな」(NAOTO)
曲はNAOTOが主なメロディーを作り、ボーカル3人が
自分のパートを作詞し、最後に6人で完成させる。いわば
“チャンプルー”。ここに“愛”というスパイスが加わったわけだ。
音楽での挫折や苦労はあまりないといい、最終的な目標も
「ないです。ただ同じところにはいたくない。けど前にも進まず、
横に横に広がっている感じ(笑)。今やりたい音楽をやって
評価を得られていることはうれしい。のびのびやれれば」(HIROKI)
6月8日発売の「お願い-」は大塚ベバレジの微炭酸ビタミン飲料
「MATCH」のCMタイアップ曲。この1曲でプロモーションビデオを3
パターン作るという気合の入りよう。「MATCH」は昨年6月に
「ロコローション」でタイアップし、ブレークのきっかけになっただけに
期待がかかる。今夏は3年連続となる「サマーソニック」など
野外音楽フェスティバルに出演。「昨年よりも規模も行く場所の
数もデカくなる。好きなミュージシャンと競演できるのが楽しみ」という。
