ニッポン放送株争奪戦
ニッポン放送株争奪戦、フジテレビが投じた費用は?
フジテレビが20日発表した2005年3月期決算
(単独ベース)で、ライブドアと、ニッポン放送争奪戦で
かかった費用が浮かび上がってきた。
フジテレビは、1年間の経営成績を示す損益計算書で、
ニッポン放送株の公開買い付け(TOB)に伴う事務費用
などの諸経費として1億8800万円、株式取得資金を
調達するための転換社債型新株予約権付社債の
発行費用として6800万円を計上した。
このほか、争奪戦で弁護士に支払った費用は、
約2億円に上るという。ただ、株式の取得費用は投資と
みなされるため、損益計算書には反映されていない。
05年3月末時点の財務状態を示す貸借対照表
では、TOBなどによるニッポン放送株の取得に伴って、
約700億円が新たに「関係会社株式」に計上され、
「資産」の合計が増えた。MSCBは一部が株式に
転換されたため、171億円が「資本」に組み入れられ、
残高の629億円は「負債」となっている。
一方、ニッポン放送は、ライブドアとの新株予約権
の発行を巡る仮処分などの訴訟費用を2億2700万円
計上した。ライブドアは弁護士などに約4億円を
支払ったとしている。
フジテレビが発表した平成17年3月期連結決算は、
高視聴率やアテネ五輪効果などで広告収入が伸び、
売上高が前期比4.6%増の4767億円と過去最高だった。
ただ、ニッポン放送株の公開買い付け(TOB)費用や
通信販売事業の販売費の負担で、純利益は7.6%減の
228億円となった。
一方、ニッポン放送が同日発表した17年3月期
連結決算によると、売上高が4.9%増の1147億円、
純利益は85%増の63億円だった。傘下の映像・音声
出版事業のポニーキャニオンのDVD販売が好調
だったことが、ニッポン放送の業績改善に寄与した。