七人の弔
ダンカン モスクワ映画祭出品
「七人の弔」で新人監督部門
タレントのダンカンが初監督した映画
「七人の弔)」(今夏公開)が、第27回モスクワ国際映画祭
(17~26日まで)の新人監督部門に出品されることが分かった。
モスクワ国際映画祭は古くは黒澤明監督や、新藤兼人監督が
最高賞に輝き、最近では日本人が4年連続で受賞している。
同映画は児童虐待と臓器売買がモチーフで、
賛否両論が巻き起こっている問題作。ダンカン監督は
「ウオツカ賞とかピロシキ賞とかが取れれば」と
冗談を飛ばしながらも野心を見せた。
ダンカンが脚本を手がけ、1998年ロカルノ国際映画祭
エキュメニカル特別賞、釜山国際映画祭批評家連盟賞を受賞した
「生きない」(清水浩監督)に続き、今度は映画監督として
世界に挑むことになった。
同映画は、児童虐待をしている親たちがナゾの男(ダンカン)から
臓器売買を持ちかけられ、子供の健康状態を確かめるための
夏のキャンプに参加するというストーリー。題名は尊敬す
る黒澤明監督の名作「七人の侍」から“拝借”した。
いくつもの海外の映画祭関係者が「設定は面白いが」と
興味を示しながらも、ショッキングな内容に二の足を踏んでいた問題作だ。
「ストーリーに嫌悪感を持つ人がいるのは分かるけど、児童虐待も
臓器売買も現実に起こっている問題。見てから、いろいろ言ってほしい。
今年は日露戦争から100年、1世紀ぶりの衝撃をロシアに送り込みたい」
とダンカンは意気込む。
ダンカンといえば、ビートたけしのまな弟子。師匠に続く、映画での
世界進出になるが、「監督にあたってはいろいろ相談に乗ってもらったし、
ビデオを送ったけど、見てくれたかは分からない。たけしさんから
『おまえは才能ないから』とダメ出しされてますよ。それが逆に快感」
とまったく気負いはない。
オフィス北野社長の森昌行プロデューサーも「たけし軍団では
弟子だけども、映画では異分子。ダンカンは北野映画の主演俳優として
世界に名前は通っているし、世の中を斜めに見て、毒を盛り込む視点が
面白い。新しい作家として世界に紹介したい」と意気込んでいる。
出品されるのは新人監督作品を対象とするコンペティション
「パースペクティブ」部門。昨年から新設され、最優秀作品賞には
賞金2万ドル(約214万円)が贈られる。ダンカンは20日から
23日まで滞在。映画は21日に正式上映され、結果は26日に発表される。
はたして、どうなることやら・・・。