団塊ジュニア世代のサラリーマンたちは、
いま、人生の第4コーナーを抜け、
最後のストレートに差しかかっている。
だがこの世代のレースは、
スタートから平坦ではなかった。
第一コーナー——
社会に出るその瞬間、
多数の落馬があった。
就職氷河期という名の泥濘に、
多くが足を取られた。
その後も、
景気は回復せず、
格差は広がり、
先頭と最後尾の距離は開くばかりだった。
そして今、
同じ世代でありながら、
誰かはゴールを見据え、
誰かはまだ泥を払いながら走っている。
同じレースを走ってきたはずなのに、
見てきた風景も、
受けた風も、
まるで違っていた。
それでも、
誰もレースを降りることはできなかった。
それが、団塊ジュニアという世代の、
静かな誇りであり、
語られなかった痛みでもある。