就職氷河期世代が見ていたバブル期とは、


「何をやっても上手くいく」


「普通にしていれば報われる」


そんな空気が社会全体に満ちていた時代だった。


私たちは、その“約束”を信じて育った。


だが、社会に出た瞬間、


その約束はすでに崩れ去っていた。



一方で、いわゆる“普通”の進路から外れ、

中学や高校を卒業してすぐに働き始めた者たちは、バブルの恩恵を受け、正社員や公務員として安定した職に就いた例も少なくない。


1992年頃までに工業高校などを卒業した者の多くは、大手や系列の工場に正社員として迎えられていた。


結果として、大卒よりも高卒の方が生活の安定を得ているという逆転現象すら生まれた。


団塊ジュニアは、ただでさえ人口が多い。


その中で競うこと自体、勝率は低かった。


そして90年代の景気は回復せず、

就職のハードルが上がるのは、ある意味で自然な流れだったのかもしれない。


だが、


“普通にしていれば報われる”


という言葉が、どれほど多くの者を沈黙させたか。


就職氷河期は偶然だっのか必然だったのか。


そのことを、今こそ風のように記帳しておきたい。