2010年、本屋大賞2位、夏川草介さんの作品。

2009年に出版された時からタイトルに惹かれていていつかは読もうと思っていた作品。

そう思っていたら本屋大賞で2位になるし、
僕の周りではすこぶる評判が良くて早々に読まなくてはと思いようやく購入に至った。



地域医療がテーマになっているこの作品。

でも間間には笑いあり、友情ありでとても読みやすい作品になっていると思う。

ただ登場人物たちの個性はかなり強烈だが・・・



田川さん、安曇さんが亡くなるシーンでの描写は目に見えるように伝わってきた。

それ以上に心打たれたのは亡くなった後の一止の心情や行動だ。

どれだけの医者がこのような配慮をしてくれるものなのかと考えずにはいられなかった。



地域医療がテーマののこの作品だが僕の涙腺に最も響いたのはちょっと違うシーンだった。

一止が学士に向かって学士の博識、
将又、存在そのものは何も間違ったモノではないと熱弁を奮ったシーンだ。

最後の最後の一言でミスってしまうが、
ソレは一止にはどうにもわからないことで仕方のないことだったと思う。

学士はどうにもならない重い積年の荷物を抱えこんでしまっていた。

期待をしている母親に嘘をついていることを言えず病床まで会いに行くことまで出来なかったのは
想像を絶する苦しさだったと思う。

自業自得と片付けてしまえる人は想像力と愛情の両方が欠落してしまっている人であろう。



男爵抜きでの一止、ハル、学士の3人の晩餐。

朝、目が覚めた時、男爵が部屋中に桜の絵を学士のために描いたというシーンも涙腺に響いた。

やっぱり仲間っていいなって思う。

学士が自殺未遂してから一度も顔を出さずにいた男爵が、
門出には桜が必要だと言い徹夜でみんなが寝ている間に桜の絵を描いたというのが泣かせる。





今年の夏に映画化されるのが決定しているらしい。

ハルは宮崎あおいちゃん。

イメージ通りぴったりな配役だと思う。

一止は・・・櫻井翔・・・orz・・・

もっとちゃんと演技の出来る人で観たかった・・・・・残念・・・・・

とはいえ、観にいくでしょうが。



少しでもいい映画に仕上がってくれますように!!





さてさて次は『神様のカルテ2』を読みますかね。