映画『ノルウェイの森』を観て来た。

原作に限りなく忠実で美しい世界観を壊すことなく描かれていた。

とても素晴らしい作品だと思った。

とりわけ良かったのは、原作のセリフに忠実に脚本が作られていたところ。

それによって、原作の中の風景が一気に飛び出して来る感覚に何度も襲われた。

本当に素晴らしい作品だった。

まだ観てない方は是非観に行ってみて下さい。

『愛』とは『強さ』とは『生きるということ』とはどんなモノなのかということを
たくさん感じる映画だと思います。

ただ、出来れば原作を読んでから観に行くことをお薦めします。

じゃないと少しついていけない箇所もあるのではと思うので・・・・・





と、ここまでは感想。

本当に素晴らしかったですよ。



ただ僕が想像していたワタナベや直子とは少し違ったかな。

キャスティングが決まった時から、松山ケンイチ、菊地凛子では僕は想像出来ていなかった。

何か自分が思ってるワタナベや直子とはちょっと違うと思っていた。

で、事実少し違っていた。

でも、満足いくキャスティングだと思った。

そこは流石、実力派とでも言うのか二人の演技は素晴らしかった。

だから、僕がイメージしていたワタナベや直子とは少し違うけど、
この『ノルウェイの森』という映画の中でのワタナベ、直子として観れば、
それはとても素晴らしいもうひとつのワタナベと直子が存在しているように思えた。

特に菊地凛子演じる直子の第一声はヤバかった。





『うわっ、直子だ!!』





って、モロに思いましたからね。

松山ケンイチ演じるワタナベも口癖の『もちろん』のセリフは
モロにワタナベだって思いましたからね。



緑を演じていた水原希子さんはこれが女優デビュー作だと聞きましたが、
存在感抜群でした。

ただこの緑も僕の想像とはちょっと違ったかな。

あと、玉山鉄二さん演じる永沢もちょっとイメージとは違った。



逆にイメージ通りだったのは、若手のホープ、高良健吾くん演じるキズキ、
霧島れいかさん演じるレイコ、初音映莉子さん演じるハツミ。

僕のイメージのマンマに近い感じでした。



あとはY.M.O.の高橋幸宏さん、細野晴臣さん、
村上春樹さんと親交があるという糸井重里さんが出演していたところに
ちょっとニンマリしてしまいました。





映像化は不可能と言われてきた『ノルウェイの森』。

このクオリティーの高さは結構ヤバいと思いました。

いい映画観たなっていう満腹感一杯になりました。





去年、扁桃炎で入院した時に読んで以来ですが、近々原作をまた読んでみようと思います。