入院前、入院中のお伴を小説とFXの勉強をするとの記事を書きました。

その記事を書いた後、入院するまでの間、
口蓋扁桃摘出術を受けたことのある人のブログを結構あさりました。

そこで見えて来た術後の現実・・・・・

勉強なんかに集中できるワケなさそうだな・・・と、いうこと・・・

で、結局FXの本は購入したモノの入院のお伴にすることはヤメにしました。

そして今現在もまだFXの本を読んでいません・・・・・

新たに勉強を始めるには今の僕にはちょいと荷が重過ぎる状態です。

まぁ、そのうち読みます。

今の僕は『スロウ』でなければバランスがとれないのでね・・・・・



よって、入院のお伴は小説だけにしました。

あれこれ考えた結果、



   『ノルウェイの森』



に、しました。

あまりにも有名過ぎる村上春樹さんの作品です。

ガキの頃から大して読書をする方ではありませんでした。(過去記事参照

中学生の頃周りの仲のいいヤツらがみんな読んでいたこともあり、
宗田理の『僕らの7日間戦争』シリーズは読破しましたが・・・・・

そんな僕ですが、なぜだか『ノルウェイの森』は中学生の頃に読んでいました。

別に出版がリアルタイムではなかったですし、
きっかけになったようなことがあったのかどうかも今ではわかりませんが、
とにかく中学生の頃に『ノルウェイの森』は読んでいたんです。

当時、なんだかあの世界観が美しい幻想のようなモノに感じたことを憶えています。



美しい幻想=儚い現実



と、ちょっと大人っぽい気分を一人勝手に気取っていました。



来年でしたっけ?

『ノルウェイの森』が映画化されるのって。

是非とも映画を観に行きたいと思い、
その前にもう一度オッサンになった自分で読んでみる必要性があると思ったからです。

長編を読むのは時間が掛かります。

なので入院中のようなまとまった暇な時間がある時には持って来いです。

実際、先にも触れたように術後痛みやらなんやら見舞いがあったりで、
大して集中できるような時間はありませんでした。

その中でこの本をチョイスしたのは偶然とは言えない何らかの必然性を感じました。

今の僕には必要な物語だったのです。





この作品の僕なりの論評はしないことにします。

自分の胸の内にだけ大切にソレ用のスペースを設けてそっとしまって置きたいからです。





中学生の頃の自分、オッサンになった今の自分・・・

変わったところもあれば変わってないこともあります・・・

誰でも同じ当たり前のことだと思います・・・





救いのベクトルになるのか破滅へのベクトルになるのかは自分次第・・・・・

物語の終わりに大きな始まりを示してくれたこの作品は
僕にとってとても大切な意味がありました・・・・・





大切な人を失くした経験があります。

一人だけじゃありません。





主人公が今どこにいるのかわからなくなってしまう気持ちが泣けて来る程に痛くわかりました。





村上春樹さんの長編作品では『海辺のカフカ』が一番好きです。

それとは別の意味合いで『ノルウェイの森』は僕の中で一番大切な作品になりました。





映画公開前にもう一度読もうかな・・・・・