この間の火曜日の話。



数日前に誕生日を迎えた父の誕生日会をあるレストランで開きました。


仕事の都合やらなんやらで本当になかなか会う機会が少ない父。
僕も基本的には不規則な日常。
もう1年ぐらいになるのかな?
妹は念願だった自分の夢の職業に転職。
その仕事を始めるために地道に何年もかけて準備、勉強をしていました。
そしてその仕事も休みは不規則。
妻は平日は普通に仕事、土曜日は週1で経営するアロマサロンの仕事。
母も平日は普通に仕事、土日はアクティブになんやかんやと出かけています。

よって、みんなの時間を合わせて何かをやるってのがとても困難な状況です。

父にとって必要なメンツは基本的には妹とドリー。
やはり父親にとって娘は特別な存在ですからね。
それと孫も。
この孫の存在が男だったらもう少し父の反応も違ったのかな?
やっぱり女の子は良いですもん!!
ただそこに存在してくれているだけでその空間が華やかになりますからね!!

妹の休みの日にちに父が都合をつけ、食事会を開くことになりました。
ドリーには保護者である僕もしくは妻が必要(番外編・・・母)。
まだまだ手がかかりますから、子育てにそんなに積極的ではなかった父と、
子育て経験のない妹にドリーを1人で預けるのはちょっと無理なので・・・・・
食事会当日が平日である以上、妻と母は無理なので、僕がドリーの同伴に決定。
いっても息子にだってたまには会いたいと思ってくれてはいると思うし・・・・・
何とか仕事や仕事のようなこと、その他諸々の予定をやりくりし都合をつけ当日を迎えました。


およそ半年ぶりの再会を果たした父とドリー(僕もですが・・・)。

最初の方こそモジモジしていましたが、食事が進むにつれて父に打ち解けていったドリー。
新しいメニューがくる度に周りのことなど気にせずに、



「おじーちゃん、何食べてるの~~~!!」



と、大声で聞くドリー・・・・・

自分の口に人差し指を立ててつけ、僕が、



「ここはみんながご飯を食べるところで、お家や保育園の時みたいにそんなに大きな声を出していいところじゃないから、もう少しだけ静かにして。」



と、優しい口調で言ってるのにも関わらず、それを聞いた瞬間、大泣き・・・・・

しかもそれが3回も・・・・・

ドリーからしたらおじーちゃんと楽しく会話してるのにどうしてテンション下げるように
パパに注意されるのかちょっとした混乱があったのかもしれません・・・
もちろん悲しさや寂しさありきで・・・

僕や妹がガキの頃は外出先でうるさいとすぐに怒っていた父も、
ドリーとのやりとりが楽しいのか全くと言っていいほど周りのことには気を配らず・・・

流石に3回目には僕が父に、



「おとんもいかんよ!!おとんが必要以上にドリーに構うからテンションが上がっていって大声になるんじゃん!!」



と、注意しました。

すると、若干、しょんぼり気味になった父・・・・・



ぅぅぅっおいっ!!



とは、心の叫びですが、
それほどドリーとの時間を楽しんでくれていた父の姿には僕も当然のことながら嬉しく思いました。


食事を終えると松坂屋の袋に手をかける父。
明らかにプレゼントだとわかる数の紙袋。
2つは僕の。
1つは妻。
もう1つはドリー。
そして妹も。
みんなの誕生日プレゼントだという事でした。
僕のが2つなのは去年買っておいたのを渡しそびれてたからとのこと。
妹と父の誕生日は2日違い。
本当は同じ誕生日にしたかったらしいですが、妹が早々に出たがって予定が早まったそうです。
次に妻に会う時は誕生日が過ぎてしまうということで早めのプレゼント。
ドリーも然り。

本当にアホですよね~!?
そこまで考えて持参してくるなんて!!
その日の食事会の名目は父の誕生日会だっていうのに!!
以前も書きましたが、父は誰かにプレゼントをすることが大好きなのです!!
久しぶりに会うってことで、色々と迷いながらもプレゼント選びは楽しかったんじゃないかな?
妻の誕生日だって忘れないんですからね。
妻がバレンタインで手作りのチョコレートをあげた時なんかは、



『それって何倍返しなの???』



って聞きたくなる程のお返しをしますしね。

僕との電話を終える時には必ず、



「◯◯◯ちゃん(妻の名前)にも宜しくな!!あの子は本当にいい子だから大切にしないといかんぞ!!」



と、言います。

相思相愛?みたいで妻も、



「お義父さんの◯◯なとこっていいよね!!そういう人ってなかなかいないと思うよ。」



と、多くのことを言います。

妻の言う通り、ちょっと変わりモンではありますが、
なかなか人が持ち合わせていないだろう、素敵な心を持った男だと僕も思います。

で、そのちょっと変わりモンだけど素敵な心を持ち合わせた男に、
僕と妹、仕事で来ることは出来なかったけど妻の3人からのプレゼントを渡しレストランを出ました。


その頃には完全におじーちゃんにベッタリ気分の家の娘さんは、抱っこ星人に・・・・・
レストランの駐車場でドリーを抱いた父は延々とその日一番のドリーのヒットワード、



       『ごじゃる』



を連呼しながら遊んでいました。

ドリーも心置きなく大きな声でキャハキャハキャハキャハ叫び、



「ごじゃるごじゃるー!!」



と、連呼していました。

行動に理由なんていらないんですね、きっと・・・・・

そこに意味などなくただただ『行動』という名の存在があるということだけ・・・・・

この日の『ごじゃる』がそれであるように・・・・・


おとんとドリー、2人の写真を何枚か撮った後、それぞれ家路へ・・・
(ドリーが父の抱っこからなかなか降りてくれず、すぐにではありませんでしたが・・・)



短い時間でしたが、とてもいい時間が過ごせました。
何より、父とドリーにとってはとてもいい時間だったと思います。



実は当日、父が待ち合わせに少し遅れるという事で近くの本屋で
ドリーに絵本を買ってあげてくれと言われ、1冊購入しました。
その絵本についてはまたそのうちに、このブログでも紹介したいと思います。

父が本代をくれる時に、



「3冊ぐらい買えばよかったのに・・・」



と、言いました。

これって難しいとこですよね?

たくさん絵本が増えれば当然ドリーは喜ぶと思います。

でも吟味して選んだ1冊を大事に大事に読んでいくことも大切なことだと思います。

みなさんはどう思いますか?



父がみんなのプレゼントを一生懸命に吟味して購入した先にあるそれぞれの心。

1つずつ丁寧に大切なモノの温もりと確かな実感を自分自身で感じて、
心の器を大きくしていってもらいたいんだよな~、ドリーには・・・・・

こんな想いって親のエゴではないですよね?

1つのモノ、それに触れる瞬間、そのポイントを心に留めていってほしいなぁ・・・・・

『ごじゃる』はその1つ!!

ドリーの心の器の一部を形成してくれたおとん、ありがとう!!