「愛~!!ママのバッグ持って来て~!!大きい方のね~!!」
「これこれこれ、はい。」
愛は言葉を憶えるのが早い。
必然的にコミュニケーション力も高くなる。
こっちが言っていることのほとんどを理解し、行動することが出来る。
もちろん愛が理解出来るようにやりとりすることを心がけてる。
それらを自分の中で噛み砕く能力が高いのだろう。
故に、最近ではわかってわざと違うことをして、私の気を引こうとしたり、わざとボケたりする。
本当に可愛い、愛くるしい。
それらは何も問題ないことなのだが、その他に大変なことがある。
きっと、愛に限ったことではなく、子供はみんなそうなのだと思うが・・・
「はい、ありがとう!!うん?これじゃないよ、大きいバッグだよ。」
「これこれこれ!!」
ほとんど毎日、このやりとり、この調子。
私が愛にバッグを持って来るように頼むと、自分の好きなバッグしか取ってくれない。
女の子なんだなあと最初の頃こそ思ってはいたが、毎日のこととなると・・・
「このバッグは小さいから、愛のお着替えとかオムツとかが全部入らないのね。大きいバッグなら全部入るからママは大きいバッグ持って来てって頼んだんだよ。」
「や~だ~!!愛ちゃん、これがいいの~!!ちょうちょがいいの~!!」
愛の言う『ちょうちょ』とは、アナスイのロゴとなっている金具のこと。
アナスイが好きな私は、いくつかバッグを持っている。
その中のどれかひとつを必ず持って来る愛。
ただそれらのバッグのどれもが愛が生まれて来る前に購入したモノなので、
サイズは小ぶりのモノばかり。
愛とのおでかけバッグとしては使えない。
「じゃあ、これも持っていこうかね。」
「うん!!」
結局、大きいバッグと小さいバッグの両方を持って出かけることになってしまう。
子供とはこういうものなのだと自分に言い聞かせるしかない。
愛はちょうちょが大好きだ。
春生まれだからかな?
まだ言葉も上手く発することが出来ない頃から、ちょうちょには物凄く興味を持っていた。
たまたま読んであげる絵本にちょうちょが描かれていようものなら、
「あ~う~あ~あ~」
と、言いながら手を伸ばし、必ずちょうちょを指差していた。
テレビでちょうちょが出てくれば、触ろうとしてテレビに近づく。
私もちょうちょが好きだ。
だから、身の回りのアイテムでちょうちょがモティーフになっているモノは多い。
出産直後、初めて愛が部屋に連れて来られた時にしていたバレッタもちょうちょの形だった。
もしかしたらそれが愛の中で何か大きなモノとなって今に到っているのかもしれない。
ただ、愛はまだ本物のちょうちょを見たことがない。
だから今日、本物のちょうちょを見ることの出来る花広場に出かけることにした。
暖かな春の日の愛の誕生日。
両親を誘ってちょうちょを見に行くことにした。
「ほらー!!愛~靴履くよ~!!自分で履ける~?」
「待って~!!愛ちゃん、自分で。」
何でも自分でやろうとするこのエネルギー、見習わなければならないと思う。
「で~き~な~い~!!」
一生懸命やるも上手く出来ずに半泣きの愛。
「じゃあ、一緒に履こうか?」
「うん、一緒に!!」
愛は『一緒』が好きだ。
一緒という言葉を聞いた途端に涙は止まる。
こんなに小さい子にもわかることなのだろう。
『一緒』と、いうことの嬉しさ、喜びが・・・
「はい、履けた~!!上手に履けたね!!愛!!」
「上手に履けた、愛ちゃん!!」
同じ言葉を繰り返す愛。
そうやって、愛はひとつずつ言葉を憶えていく。
私はその瞬間に自分を確認する。
愛の目の前には自分がいるということを。
「はい、じゃあ、ちょうちょを見に行くよー!!」
「は~い!!ちょうちょ行くよ~!!」
愛を助手席のチャイルドシートに乗せ、両親を迎えに実家へと車を走らせた。
「これこれこれ、はい。」
愛は言葉を憶えるのが早い。
必然的にコミュニケーション力も高くなる。
こっちが言っていることのほとんどを理解し、行動することが出来る。
もちろん愛が理解出来るようにやりとりすることを心がけてる。
それらを自分の中で噛み砕く能力が高いのだろう。
故に、最近ではわかってわざと違うことをして、私の気を引こうとしたり、わざとボケたりする。
本当に可愛い、愛くるしい。
それらは何も問題ないことなのだが、その他に大変なことがある。
きっと、愛に限ったことではなく、子供はみんなそうなのだと思うが・・・
「はい、ありがとう!!うん?これじゃないよ、大きいバッグだよ。」
「これこれこれ!!」
ほとんど毎日、このやりとり、この調子。
私が愛にバッグを持って来るように頼むと、自分の好きなバッグしか取ってくれない。
女の子なんだなあと最初の頃こそ思ってはいたが、毎日のこととなると・・・
「このバッグは小さいから、愛のお着替えとかオムツとかが全部入らないのね。大きいバッグなら全部入るからママは大きいバッグ持って来てって頼んだんだよ。」
「や~だ~!!愛ちゃん、これがいいの~!!ちょうちょがいいの~!!」
愛の言う『ちょうちょ』とは、アナスイのロゴとなっている金具のこと。
アナスイが好きな私は、いくつかバッグを持っている。
その中のどれかひとつを必ず持って来る愛。
ただそれらのバッグのどれもが愛が生まれて来る前に購入したモノなので、
サイズは小ぶりのモノばかり。
愛とのおでかけバッグとしては使えない。
「じゃあ、これも持っていこうかね。」
「うん!!」
結局、大きいバッグと小さいバッグの両方を持って出かけることになってしまう。
子供とはこういうものなのだと自分に言い聞かせるしかない。
愛はちょうちょが大好きだ。
春生まれだからかな?
まだ言葉も上手く発することが出来ない頃から、ちょうちょには物凄く興味を持っていた。
たまたま読んであげる絵本にちょうちょが描かれていようものなら、
「あ~う~あ~あ~」
と、言いながら手を伸ばし、必ずちょうちょを指差していた。
テレビでちょうちょが出てくれば、触ろうとしてテレビに近づく。
私もちょうちょが好きだ。
だから、身の回りのアイテムでちょうちょがモティーフになっているモノは多い。
出産直後、初めて愛が部屋に連れて来られた時にしていたバレッタもちょうちょの形だった。
もしかしたらそれが愛の中で何か大きなモノとなって今に到っているのかもしれない。
ただ、愛はまだ本物のちょうちょを見たことがない。
だから今日、本物のちょうちょを見ることの出来る花広場に出かけることにした。
暖かな春の日の愛の誕生日。
両親を誘ってちょうちょを見に行くことにした。
「ほらー!!愛~靴履くよ~!!自分で履ける~?」
「待って~!!愛ちゃん、自分で。」
何でも自分でやろうとするこのエネルギー、見習わなければならないと思う。
「で~き~な~い~!!」
一生懸命やるも上手く出来ずに半泣きの愛。
「じゃあ、一緒に履こうか?」
「うん、一緒に!!」
愛は『一緒』が好きだ。
一緒という言葉を聞いた途端に涙は止まる。
こんなに小さい子にもわかることなのだろう。
『一緒』と、いうことの嬉しさ、喜びが・・・
「はい、履けた~!!上手に履けたね!!愛!!」
「上手に履けた、愛ちゃん!!」
同じ言葉を繰り返す愛。
そうやって、愛はひとつずつ言葉を憶えていく。
私はその瞬間に自分を確認する。
愛の目の前には自分がいるということを。
「はい、じゃあ、ちょうちょを見に行くよー!!」
「は~い!!ちょうちょ行くよ~!!」
愛を助手席のチャイルドシートに乗せ、両親を迎えに実家へと車を走らせた。