『ジャズ』を聞いているという、その既成事実に酔っていたのは始めの2曲。
そして、イってしまったのが3曲目・・・


僕は運が良いのか、新しいジャンルのモノに手を出した時、
だいたいは極上のモノ(見切り発車であれ何であれ、主観的にも客観的にも極上のモノ)
に触れる機会が多いです。
例えば、以前書きましたが読書なんかもそれにあたります。


サラを語る上で外せない曲『枯葉』。
元々はシャンソンなのがジャズでのスタンダードにもなった曲。
多くのミュージシャンがなぁなぁな感じでカバーしていることもあり、
『カレッパ』なんて言われてしまうこともあるナンバー。
、サラの『枯葉』はありえんぐらいスゴい!!
何がスゴいって、全編にわたり、スキャットとフェイクの嵐!!

さすがはバップを歌に取り入れたパイオニア!!

バップに関しては賛否両論ありますよね。
ミュージシャンの自己満足に過ぎず、オーディエンスがノリにくいなどと言う・・・

僕はバップ大好きです!!
音楽(アートと呼ばれるモノ全部かな)とは自分の主張を
自由に形に現してパフォーマンスすることですよね。
その真骨頂だと思うんです、バップは。

曲を壊しているのではなく、自分流のモノにしているだけ・・・

仮にそうではなかったとしても、自己満足による超絶パフォーマンスを見せてくれるのであれば
それはそれでカッコいいと思うんですよね。

そりゃあ、たまには

「コイツら何がやりたいんだ?」

て、いう変なバンドもいますけど、基本バップは最高!!だと思います。


もちろん、そんな知識のひとつもないガキの僕。
でも、そんなモノは必要ないのです。
スゴいモノはスゴいとわかる(気付く)のです!!

めちゃめちゃ鳥肌が立ったのを憶えています。
そして4曲目を聞く前にもう一度『枯葉』を聞いたのを憶えています。


以来、サラに惚れ込んでしまいました。
(と、言っても他のアルバムを聞くまでは数年の時間を要しましたが・・・)
このアルバムはアホなぐらい聞いていました。


時にはひとり、スキャットのマネゴトなんかもしたりして・・・


今でも本当によく聞くCDの1枚です。

ガキの脳裏に埋め込まれたそのパフォーマンスはきっと一生消えはしないんでしょうね。

最高の記憶のひとつです。


なぜだかわかりませんが、度々サラと僕がステージで共演をする夢を見ます。

それぐらい強烈なインパクトをCDのジャケットからだけではなく、
その歌声からもサラは僕にブツけてくれました。

最高にクールなディーバです!!

今晩も僕の夢に歌いにきてくれないかなぁ・・・





ギターのジョー・パス、超ヤバいです。

是非ともそこにも注目して聞いてみてくださいね。