Coccoのアルバム『ラプンツェル』のラストを飾る曲。

     『しなやかな腕の祈り』

名曲です。


活動再開後の作品は残念ながら聞いていないので分かりませんが、
それ以前の作品は大好きでよく聞いていました。


どのアルバムのどの楽曲をとっても本当にクオリティーが高く
聞く度に新しい発見があるミュージシャンだと思います。


詞、曲、アレンジの全てのバランスが本当に素晴らしい!!
そこにあの歌唱力!!

プロデューサーのDr.StrangeLove根岸孝旨さんのサウンド創りヤバいです。
根岸さんが関わってる作品の多くは僕のツボにハマりまくってます。


でも、今日はCoccoのお話。


『ラプンツェル』というアルバム、本当によく聞いていました。

Cocco作品の醍醐味のひとつはその歌詞にあると思います。
歌詞の世界が好きだからCoccoを聞くと言う意見はよく聞きます。


Coccoに限らずですが、歌詞が突き刺さる瞬間ってありませんか?
決してスルーすることなく、歌詞も楽しみのひとつとして熟読しているつもりでした。

でも、出来ていなかったんですよね・・・。



東京ライフでのある日、この歌が僕を優しく受け止めてくれました。



慰めるでもなく、励ますでもなく、ただそこにあって優しく受け止めてくれました。



歌を聞いてあんなにも泣いたのは初めてでした。



物凄くこの歌を感じてしまったんだと思います。
熟読出来ていたとしても、それと感じることは全く次元の違う別物です。
『感じる』ことの辛さがあったから、『感じる』ことの優しさを知ることが出来たのだと、
今は思うことが出来ます。



その日以降、何か踏ん切りがついたワケではありませんでしたが、
僕の中に新しいスペースが生まれ、何とか毎日を過ごしていくことができました。



久しぶりにさっきまで『ラプンツェル』を聞いていました。

東京ライフのあの日とは違って聞こえました。

あの日の僕と今の僕・・・

何が変わったんだろう・・・



もちろん変わらないであったことも。
それは『ラプンツェル』が名盤であるということ。