読書を始めるきっかけは人それぞれあると思います。

マンガですらドラゴンボールの最終回と共にジャンプを読むのが最後に
なってしまったほど、『活字』というモノがあまり好きではありませんでした。

興味のあるテーマが主になっている雑誌ぐらいは読んでいましたが、
それ以外はいいとこ年間2冊ってぐらいの読書量でした・・・読書・・・か?



数年前、妻(当時は彼女)とある深夜番組を見ていました。

『みんなもっと読書をしようぜ!!』的な番組で、

5人ぐらいのゲストが自分のおすすめ本を3冊ぐらいづつ紹介するというモノでした。


その番組の中で山田五郎さんが紹介していた本のなかの1冊に

   フランツ・カフカ『変身』がありました。

     「は?」

と、発した僕に間違いはないと今でも言い切れます。


翌日、早速本屋に行き購入。
そして、帰宅後すぐに熟読。


     『衝撃』


以外に感想があるのなら、笑いですかね。


不条理・・・ねぇ・・・

     不条理すぎだろ、これ!!



読書家の妻とディスカッション。

とても有意義な時間でした。
どんな角度から物事を捉えても大抵のモノを笑いへともっていく
妻の見解をここまですばらしいと思ったことはなかったのではないかというぐらいの・・・。



この本から学ぶべき別のテーマはもちろんあります。
しかし、当時の僕にとっては読書を始めてみようと強く思わせてくれたことに
この本の意味がありました。

こんな変な話が世界中のスタンダードなモノとして存在しているという事実を
知ることもなく、何年もの間僕は生きてきていたのかと思うと
物凄く人生を損しているように感じてしまったんです。
決して大袈裟なんかじゃありませんよ!!


そこから僕の読書ライフが始まりました。


さらに翌日、新たな本を求めまたまた本屋へ。

リリースされたばかりだと思われる文庫本の山。
ふと目をやるとカフカの文字が。


    村上春樹 『海辺のカフカ』



究極の出会いでした。
この本についてはまたそのうちに・・・。


以来、読書に目覚めました。

     2つのカフカ・・・


偶然とは言え当たりも良かったのだと思います。
面白くも何ともない本なんて腐る程あるなかで、
始まりの1冊が読書のきっかけになり、
2冊目の本がその後、多くの本を読んでいくなかでも大好きな1冊の本であること・・・。


これからも素晴らしき読書ライフは続く・・・