In To The Wild のこと
大好きな本、「荒野へ」が映画化されたので見た。
原作は主人公クリスの足跡を追う、というジャーナリスティックな本だ。
映画はクリスが主人公。
旅。
クリスはなんて純粋に生きているのだろう。
ひとりの旅。
旅ではたくさんの人に出会う。
クリスが最後に出会う老人。
老人は妻と子を事故で亡くし、軍を退役してからは革職人として工房にこもる日々。
彼がクリスとの出会いによって、変わっていくところが僕の中ではハイライトだ。
ずっと同じところで座っていると、ケツから腐っていく。
旅とは甘美で危険で人間を裸にする。
その誘惑は、どんなものよりも甘い。
旅で出会う人々は、その旅という演劇の脇役。
今日は、昔の旅のときにつけていた日記を読み返した。
今では忘れかけていた人々の記憶がよみがえる。
ただ、道を尋ねただけの人、
謎のガイジンとか。
もっとも、深く記憶に刻まれた人々は心の中にいつもいる。
映像がきれいな作品はとてもいい。
ときおりはさみこまれる、飛行機が雲の尾を引きながら飛ぶ姿。
ショーン・ペンはすごくいい映画を作ったなあ、と思った。
音楽はちょっと微妙。
パリ、テキサスぐらいのマッチングなら最高だったのに。