6年ごしのこと | 想像で遊び創造で遊ぶ

6年ごしのこと

ある時期アボリジニについてのことがやけに知りたくなって、

そういった文献をたくさん探していた。


なかでも一番読みたかったのがブルース・チャトウィンの「ソングライン」。


中古で探しても3万円はくだらないシロモノで、

大きなブックショップで店員さんに聞くなり「ないです!」の鶴のひとこえ。



それがようやく出版社が変わって復刊されて、昨日手元に届いた。


なんせ6年ぐらい探してたものが手に入ったのだから嬉しさもひとしおで、

さっそく心は焼け付く太陽のアウトバックへひとっとび。




チャトウィンの紀行文は、なぜか僕にはとても誠実に思える。

その時代の人々がまるでそこにいるかのように、

もしくは自分がチャトウィンになったかのように、

思えてくる。


「ブルース。」


やはりというかアングロサクソンは移動と征服の民なのだなあと思われる。

どんなところにもかれらはいる。

その僻地で暮らす人々をチャトウィンは静かに見る。

移動しないということは、ものを所有する、そして身動きがとれなくなる。

移動するということは、ものをへらす、そしてよりもっと身軽に。


農耕民族である僕達は、地の民で、でも搾取しかしていないことに疑問を覚える。

ここ100年もたたないうちに(とくに戦後)、

日本独自のすばらしいシステムが崩壊したことはとても恐ろしいことだ。

地球と対等ではない。それは世界の先進国と言われている国はどこも同じ。



アボリジニはなにも持たない。

でも歌がある。


チャトウィンには歩く神様がついている。

では僕には?

あなたには?

いったいどんな神様がついている?

もっと身軽になれたらなあ。



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