匂いの記憶のこと
睡眠不足、吐き気、手のふるえ、幻覚。
ノンドラッグ、ノンアルコールのわりに、なんともいえない最悪な状況だけど、
今日は何人か友達に電話した。
だいたいいつも元気がない友達に電話したら、やっぱり元気がなかった。
お互いの元気のなさを確認しあって、ちょっぴり元気になる。
そういう自虐的他愛もない話をしてたら、
「今、死にかけのおじいさんが目の前を歩いてる・・・」
と言った。
そういうポツリとしたひとことに彼の詩人的センスがちらりと見える。
また、そういうひとことになぜか元気づけられる。
この前も、「俺、彼女ができた・・・」と言ったから、
どんな人?とたずねたら、
「俺を女にしたような人」。
なにげないひとことに宿る言霊が素敵だ。
なんだか元気が出てきたし、今夜はよく眠れそうだ。
明日は京都でライブ。
かなりたくさんの人の前でやるみたいだ。
かなりひしぶりな友達にも会えそうだし、ドキドキワクワク。
夜、車の窓をあけて走ってたら突然、南の島の匂いがした。
あの独特の、甘く、少し排気ガスのまじった匂い。
記憶は一瞬にして遠くへ飛ぶ。
でもたしかあの時も同じくらいしんどかった。
むきだしの神経に嵐がまとわりついている感じ。
よみがえった記憶には、
いい思い出しかない。
僕の人生をおおきく変えてくれた、ジョンにもう一度会いたいなあ。
40歳ぐらい年齢は離れてたけど、僕の話とかいままでやってきたこととか、
とても興味をもって聞いてくれた。
あるイタリア人からの手紙を見せてくれた。
イタリア人の手紙には「あなたほど人間らしい人間はあったことがない」と、
書かれていた。
それを、さも自慢げにうれしそうにみせるジョンの素直な人柄には、愛さえ感じる。
自分に正直に生きている人間には敵も多いから、ジョンも例にもれずそうだった。
それ以上に素敵な友達がいっぱいいたけど。