見るもののこと
ここ最近の空は青い。
でも青さが足りない。
ちょっと高い山に登ると信じられないぐらい空が青い時がある。
かすんだ空の下で暮らすのは、なんだか損している気分になる。
とても日差しの強いところへ行くと、明るいというよりはむしろ暗く見える。
あの感覚はとても不思議だ。
街灯のないところで、新月で、足元もなにも見えない暗い小さな町を手探りで歩く。
上をみたら見たこともないぐらい星があった。
お盆に里帰りして、
夜、真っ暗な仏間で眠っていた。
ふと目が覚めると仏壇の前に白い人間のシルエットがあった。
無人島でひとりでスノーケリングをしてたらいきなり太陽が顔を出して、
コントラストと彩度がとても強い世界に変わった。
田植えの季節、夕方に山の上から下界を見下ろすと、
太陽が田んぼにたくさん反射して地上が水没したように見えた。
夏の夜に山の上から下界を見下ろすと、
あちらこちらで自分より下の位置で、花火があがっていた。
思ったより小さく見えるものだ。
どこかにいきてえな。



