里山のこと
田舎に住んでいるわりには自然がものたりない今日このごろ。
ちょっとだけの時間、家にあったDVD、NHKスペシャルの「フィンランド里山紀行」を20分ほど見た。
緑の数がとても多くて、家の周りの敷地の広大さがとてもいい感じ。
フィンランドの森はほとんどが人間が手を加えて作ってきたもの。
それを有効に活用したり、
クマやいろいろな鳥やフクロウたちと一緒にくらしている。
木を尊敬をこめて利用したり、
木を家に飾ったり、
昔の日本人がやっていたようなことを普通にやっていた。
とあるおじいさんの家のすぐ横に一本の白樺があって、
その木の洞にフクロウがある日巣ずくりを始めた。
「私はフクロウが大好きだったから、うれしくて心臓が止まりそうだったよ。
その日は本当に嬉しくてその白樺の下で眠った。
耳をすまして本当にここにフクロウがいるのかを何回も確かめながらね。」
で、そのフクロウの映像があったけど、フクロウの子供が寄り固まってかわいい。
おじいさんの喜びがまたいい。
草むらに寝ころんでとてもとても大きな木を眺めるおじいさんとおばあさんは、
本当の人間だった。
現在の日本の人工林はお金のためにつくられ、
時間がたって様々な問題で放棄されている。
昔から利用されてきた雑木林は荒れている。
調和をわすれた人々は、自然の何たるかがわからないし、
もっとも大切な美意識がない。
種々雑多な木々の美しさを感じる心より、
のっぺりとした、紅葉さえしない杉林・檜林に涎をながす様はとても無様な印象をうける。
美意識を忘れた人間は、醜く見えるし、その人の目を見れば濁っている。
エコノミックアニマルと言われはじめてから、なんだか日本は殺伐とした雰囲気になっているなあ。
日本の大自然はとうの昔になくなってしまった。
もうちょっと歩みをおそめてみようと思う。