色々な意味で彩度が高いこと
昨晩、親類が遠い世界へ老齢のため旅立ってしまったので、
今日は送る準備のお手伝い。
こういうときにしか出会うことのない親類縁者が集まる。
家に帰ってきたら、裏の神社では祭りの宵宮。
ざわめきが聴こえてくる。
明日は年に一回の裏の神社のお祭りだ。
狂気乱舞のアナザーワールド。
なぐりなぐられ、流血べっとり、
神様を担いで、変わりつつある町を駆け抜ける。
夏は盆踊りがある。
盆踊りは、みんなで地面を揺らして死者をよみがえらせる踊りだ。
たぶん、盆おどりで死者を起こして、
それで死者はこっちの世界に返る時期を知るのだろう。
セミはガンガンうるさいし、
祭り囃子はおそらく明日に最高潮、
僕は葬式で人を見送り、
日焼けの皮がむけはじめ、
雲と空の境界線がやけにはっきりしている。
夏はいろいろな意味で彩度が高い。
なにせ赤い陶器、水。
拘束されたタヌキのゆるキャラ。
竹林にて何を思う。
目にあいた黒い穴。
なぞの空間。




