やさしい建築
雨がふっていた。
朝、ぽっかりと時間が空いた。
外は雨。
勉強?
読書?
違う。
前から行きたいと思っていた、
「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」を見に行く。
美術館への道を雨の中歩く。
強い雨、とても湿気が強い。
ヴォーリズは滋賀の近江八幡にゆかりのある、建築家だ。
約100年ほど前に日本にやってきた。
彼の手がけた建築物は北は北海道から、
南は鹿児島まで幅広くある。
僕の母が昔通っていた幼稚園も彼の設計によるものだ。
展示物は建築写真や設計図、移築した建物、ミニチュア建物、彼の油絵やモノクロ写真などなど。
設計図ひとつとっても非常にセンスがあっておもしろかった。
使っている字体なんかもめちゃくちゃかっこいい。
建物もとてもおもしろいし、何かやさしさが漂ってくる。
まったく友人知人のいない日本の片田舎から始めた彼の仕事は、
たくさんの人々に愛されるようになった。
使う人にやさしい家具を作れたらいいなー、と思った。
ミュージアムショップを物色したあと、
外に出ると雨があがっていた。
帰り道、遠くに見える山々に雲がたくさんまとわりついていて、
とても面白い風景に出会えた。