からすが帰るから
近所の人が亡くなったので葬式の手伝い。
田舎なので近所の人々が集まって手伝いをする。
葬式の途中、マンガ、「特攻の拓」の鰐淵サンが事故った時のセリフ、
「不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったぜ・・・」というセリフが思い浮かび、
笑いをこらえていた。
そしたら、お経をあげていた坊さんが、
「渇ーツ!!!!!」
と叫ぶと、うしろでバターン!!外で立っていた参列者のジイサンが倒れる。
周りの人に抱きかかえられながら、開始1Rで退場していった。
本人は「大丈夫、大丈夫・・」と言っていたが、周りがタオルを投げ込みドクターストップ。
誰かが車に乗せて家まで連れていったらしい。
遺族が火葬場へいってから夕方まで空き時間があったので、
夕日に染まる空を眺めていた。
カラスの群れが西にある山へむかって帰っていた。
ふざけあって追いかけっこしてるカラスや、
うしろで「カァー(まってくれー)」てな感じで置き去りにされたカラスがいたりして、
なんだか人間にそっくりだなあ、などと思った。
夜は遺骨を囲み、みんなで半径5mぐらいの環になって、
これまた半径5mぐらいのバカでかい数珠をお経を唱えながらグルグルまわす。
僕はアニミスト(に近いかな)ではあるけども、ブディストという意識は薄い。
だけど、こういう行事などでは日本は仏教国なんだなあと考える。
葬式は死へのイニシエーションで、
結婚式は生を育むためのイニシエーション。
友達が言ってた。「20代後半になると結婚式も増えるけどそれに比例して葬式も増える」って。
生と死のイニシエーションに立ち会う瞬間が増えるわけだ。
だけど、人間ってすぐ死んじゃう。
ちっぽけな生き物だ。
そこで必死にあがいてもがいて滑稽なぐらい生に執着している。
動植物は生死の恐怖がないから、達観したような目をしているのかな。