醜い国
「日本は醜い国のひとつになりつつある。」
情熱大陸でのアレックス・カーの印象的な言葉だ。
便利とはなんだろうか。
日本の美とは。
田舎で生まれ育った僕なりにいつも考えることがある。
小さいころはこの田舎町が栄えて、人がいっぱい住むようになって、
電車が通って・・・みたいな町を理想にえがいていた。
おそらくそれはテレビなどのメディアから受けた影響だったと思う。
大学からその後しばらくまで、京都・大阪に住んでからその考えは全く正反対になった。
田舎の人は便利を喜ぶ。
高速道路が通ったり、大きなダムができて道が拡張されたり、
大型スーパーができたり、などなど。
しかし、そこに払っている犠牲はさらに大きいことに気がついているのだろうか。
川が真っ白なコンクリートで護岸されて喜ぶ。
「ああ、川がきれいになった」と。
山が削られて喜ぶ。
田畑や山林が消滅していくのを喜ぶ。
「オラの村も都会に近づいただよー、金もいっぱい入ってくるだよー」って。
目の前にあった一番美しいもの(自然)を失っても気がつかないほど、鈍感になっている。
田舎のそういう感覚の人は心さえ田舎もんで貧しく、卑しい。
一番気になるのは隣人がどう過ごしているかってこと。
そして、金ですべてが得られると盲信している。
そういう人民を持つ行政も美意識のかけらもない建造物や、コンクリートや、砂防ダムなどで自然を潰し金に換えようとしている。
お役所関係の人は若いころから勉強ばかりで、
自然の中で過ごしたことがないからそういうことができるのだろう。
日々の生活の中で、
自分の住んでいるこの国の美しい所をいくつ発見できるのだろうか。
そういう関係の本をよんでこの問題をもっと掘り下げていこうと思う。