オバハン・娘・僕・受付のお姉さん | 想像で遊び創造で遊ぶ

オバハン・娘・僕・受付のお姉さん

指を彫刻刃で削り、肉が削げそうになって血が止まらないので

総合病院に行った。





初診受付で並ぶ。

斜め横の微妙な立ち位置にオバハンと20ぐらいの娘。



先に一人が受付してて、後に並んだ。

受付の横に初診受付の書類を書くコーナーがあり、

今、受付している人の後ろに立つ僕と、横で書類を書く母娘。

書き終わったのに僕の後ろに並ばない。







「こいつ、絶対順番抜かす。

いや、むしろこの立ち位置ではすでに順番ぬかれてるのか。

横からスライドされたら完全に抜かれる。

これは言うべきか言わざるべきか。



だけど、ちょっと待てば済むことだ。

いや、先に並んでるのは僕だから先に受付を済ませる権利がある。



ここで抜かさないでください、と言うのはなんだか自分がちっぽけにおもえてくる。

たかがオバサンに順番抜かれたぐらいでグチグチ言うのは人間小さい。

器の小さいやつ・・・

器の小さいやつ・・・」





ふとそのときに、

外人の友達が言ってた言葉「ノー・ボール (NO BALL)」を思い出す。

直訳すると「タマなし野郎」。



拳銃もってトンガに入国し、

それを剥奪され罰金うけた逆三角の体したマッチョなちょび髭オージー。

そいつはその友達に「ノー・ボール」呼ばわりされてた。









で、

僕はノー・ボールじゃない!と心で叫び

寛大にオバハンに抜かされてやった。

ちょっとした悔しさを噛み殺して。





と、

そこで娘が「お母さん、順番・・・」



天の御声!

天にましますわれらが神よ、

正義は貫かれるのですね。







と思いきや、



オバハンパワー恐るべし、娘を完全無視。

ダンマリを決め込むこのしたたかさ。

伊達に豹柄ノースリーブのワンピース着てませんね。







僕の順番がきて、

「保険証忘れたんですけど・・・」というと、

受付のお姉さんが、

「前と変わりありませんね?」というので、

意味がわからず

「はい?」というと、

キレ気味で

「前来たときから!保険証に!変更はないですね!!!」











診察では、消毒液ぬられてハイ終わりで、

なんだか馬鹿にされに病院に行った気分だった。





朝に曇っていた空が、

病院をでるとカラッと晴れ上がっていた。