高梨幸子の『殺人鬼フジコの衝動』です。




ううむ、やられた・・・。












殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
真梨幸子
徳間書店 (2011-05-07)
売り上げランキング: 1158





内容(「BOOK」データベースより)
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。




















こないだちょっと入院したときに読みたい本がなかったので病院内のコンビニで買いました(そういえば最近は病院内にコンビニありますよね、便利ですよねアレ)。



前から本屋などで見かけてはいたんですけどどうもタイトルがいかにもって感じだったので敬遠してたんですが、もう暇だったんで仕方がありませんでした。



でも読んでみたらものすっごく面白かったです。



内容としてはいわゆる探偵ものではなくて、殺人鬼といわれるフジコの生涯を丹念に追っていくといろいろありましたよ、で、こんな衝撃の展開もありますよ、って感じですかね(ブログ再開してから以前にもまして内容紹介が雑、笑)。




これはもう事前情報として叙述トリックものであることも知ってましたし、もう絶対に騙されないぞ~、とばかりに気合を入れて読んだつもりなんですが、なんのことはない、あっさりと騙されてしまいました。



Amazonのレビューを見てたらなんだか騙されなかった人もいたようでなんだか恥ずかしいような感じもしますが、いや、でもこれは結構上手かったんじゃないですかねぇ??そんなことないですか?




う~ん、どこが上手かったんだろう、強いて類作をあげるなら


小泉 喜美子『弁護側の証人』


ですかねぇ。


たぶんこれではネタバレになってないと思うんですが、なってたらすみません。


っていうのはタイプは違うんですが、無意識下における本の読み方の特徴を活かしているような気がして、『弁護側の証人』を読んだときの衝撃に似たような気持ちを抱いてしまったんですよね。



『殺人鬼フジコの衝動』は猟奇的殺意に満ちたフジコに、時に同情したり時に旋律したりできるという意味でダイナミックさのあるストーリーだったと思いますが、こういう話が嫌いな人もいるのかなぁという気もしてたりします。


ま、とりあえず読んでみましょ。読んでみて感想教えて頂けたら僕もまた何か考えます(笑)。




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