柳広司の『ジョーカー・ゲーム』です!





こういうの、いいですね!



ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳 広司
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-06-23)
売り上げランキング: 11193


内容(「BOOK」データベースより)
結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げてゆく…。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイ・ミステリー。


















今作は、08年「このミステリーがすごい!」国内編の第2位をはじめ、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第3位、09年度「第30回吉川英治文学新人賞」、「第62回日本推理作家協会賞・長編及び連作短編集部門」を受賞した連作短編集です!ものすっごいタイトルホルダーですね!




内容は陸軍が秘密裏に設立した、D機関というスパイ育成機関の話です。

D機関で育てられた若手のスパイ達が国内外問わず活躍するハードボイルドミステリの連作短編集で、スパイものならではのドキドキハラハラと、D機関の設立者でスパイ育成係である結城中佐がところどころで見せる渋い頭脳プレイなんかがキラリと光る素晴らしい作品です。笑いは一切ないです



読みながら、「こいつら(D機関で育てられた生徒たち)、天才だな!」とか「俺もスパイになりて~!!」とかそんなことを思わせてくれる格好いいストーリーだったのでお勧めしときます!!



まぁミステリとしては・・・、もう少しあっと驚く要素があっても良かったのかなぁと思います。これではハードボイルドサスペンスというジャンルに振り分けられそうです。ミステリ部分をもっと強化したら完璧だったかもしれませんね。


お勧めです!僕は続編の『ダブル・ジョーカー』も必ず読みます!!


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