湊かなえの『Nのために』です。



またまた、お家芸のモノローグ形式!


Nのために
Nのために
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湊 かなえ
東京創元社
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内容(「BOOK」データベースより)
「N」と出会う時、悲劇は起こる―。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために―。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。



















湊かなえは『告白』『贖罪』『少女』の順に読みましたが、これで4作目です。何気に読んでますね。毎回モノローグ形式(インタビュー形式??)でしたが、今回もそうでした。


内容はマンションの中で起こった殺人事件を、その場に居合わせた人たちが、それぞれ『N』を守るために嘘をついたことによって少しずつ真実がゆがめられていたのを、10年後に当時のことを振り返って、その殺人事件の裏に存在していた真実を明らかにしようとする話でした。



毎回、話がうますぎて、のめりこんでしまって、ほぼ一気読みしてしまっていたわけですが、今回は少し飽きました。何人かの視点で同じ話が繰り返されるのも飽きる原因だったし、そのうえ、思ったよりも真実が、序盤での姿と変わらなかったという点もその原因のひとつだったのだと思います。もっと事件の全体像が180°変わるような内容だったら良かったんですけどね~。


そういえばまた、愛に溺れて自分を見失う人たち(主に女性)が出てきました。そこまで捨て身になれるってスゴイなぁと思うとともに、女って怖いなぁと思ってしまいました。半狂乱になって暴れたり暴力振るったりしてくるので、なんだかとっても怖かったです(笑)。


ま、これ読むなら『告白』か『贖罪』ですね。



Nのために
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