森博嗣の『ヴォイド・シェイパ』です。



待ちに待ったので、もう本当に興奮しました!



ちなみにAmazonでの紹介文がなかったので、画像も無しです(笑)。

















今作はノンシリーズものだったんですが、内容は侍が一人旅をしながら、敵と戦ったり、人と出会ったりして、強さとは何かを学んでいく話です。ミステリではないです。たぶん、ハードボイルドものだと言われるんじゃないですかね?内容としては和風なので、イマイチその表現がピンときませんが。雰囲気的には『スカイ・クロラ』シリーズに似てると思います。ほとんどが独白。ほとんどが自問自答(笑)。僕としてはもう少し『ゾラ・一撃・さようなら』のようなウィットに富んだ表現なんかが盛り込まれていてくれると好みだったんですが、こっちはもっと硬質で、なんか冗談が許されないような雰囲気でした。





静かで、高貴で、冷たい感じだと思います。禅に近いものを持っているかもしれません。侍ならではの、間合いを測りつつ、無駄なものをそぎ落としつつ、少しずつ深層にもぐっていく感じが、森博嗣の真骨頂だなぁと思いました。ジャケットの雰囲気もとても格好良いですね!一見、地味な表紙なのに本屋さんに並んでいると意外なほど目立ちます。これはもう完全にジャケット含めた全体の雰囲気も作品の一部になってると思うのでハードカバーで買ってもいいと思います。僕は図書館で借りてしまいましたが、これ、欲しいです!!




たぶん『スカイ・クロラ』がダメな人はダメだと思いますし、『スカイ・クロラ』よりもアニメ化できない内容だと思います(不適切な描写があるとかじゃなくて、自問自答ばかりだから、笑)。

盛り上がりやハイライトのようなものもなく、時折気にかかる謎のような部分が解き明かされることもなかったので退屈だと思う人も多いかと思うんですが、休みの日などにじっくり読みたくなる本でした。





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