道尾秀介の『鬼の跫音(あしおと)』です。




これは・・・、うまいなぁ。上手くて怖い!!




鬼の跫音
鬼の跫音
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道尾 秀介
角川グループパブリッシング
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内容(「BOOK」データベースより)
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。






















道尾秀介の短編集です!


もうひとつ『光媒の花』っていう本も短編集ですが、あっちは連作短編集なのに対してこちらはひとつひとつが独立している短編集で、こっちのほうが救いのない、えげつない短編集でした。ホラーとミステリを融合させたような作品で、僕はコレ、大好きですね~。毎回毎回ゾクリとしました。どうしても短編なので内容の説明がしづらいのですが(話が短いので内容を説明したら自分で読む部分が少なくなってしまいそうなのですが)、全体的にミステリ的手法をふんだんに使っているところが特に好きですね~。綾辻行人の『深泥ヶ丘~』を読んだ直後だったからかもしれませんが(笑)。



まぁいくつか紹介すると、たぶん世間的には評価の低そうな『冬の鬼』っていうのが僕は好きでした。ネットで色んなかたのブログを拝見させて頂くとどうも評価が低い!!え~、そうかなぁ??僕は面白かったと思いますよ、手法も良かったし。というのも、今作は日記で構成されてるんですが、日記が過去に遡って書かれているんですよ。なので最初に読んだ日記から少しずつ時間軸は遡っているわけで、読みながら感じるなんとなくの違和感の原因が、読んでいくウチに解明されていき、それがものすっごく怖い、っていう愉しみ方ができるワケですよ。僕はこういうの、好きですね。真相を知ってしまったあとはもうものすごく切ないですけど、やっぱり怖い!!こわすぐる・・・。



なんかもっと幾つか紹介したいのですが、他ブログを読んでいくうちに自分と世間の好みの違いに愕然としてきたのでここら辺でやめときます(笑)。あ、あの話が、サキの有名なあの話に似てる気がしました、いや、でも何か言えばすぐにネタバレになる(笑)。いかんいかん。でも本当に僕はこれ、好きですよ?でもこの後に読んだ『月と蟹』や『光媒の花』のほうが好きなので書評はそっちで頑張ります。





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