湊かなえの『告白』です。


告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社
売り上げランキング: 542



内容(「BOOK」データベースより)
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!



















もう皆さん、読まれましたか?

僕ももう1年以上前に読んでしまってるのでちょっとうろ覚えです。

でも次回作の『贖罪』の書評を書いていたらちょっと『告白』にも一言言いたいなと思って、思い出しながら書くことにしました(笑)。


これ皆さんはどう読みましたかね??


僕は結構、辛口の評価なんですよね~。


内容は、中学校の女性教師が、事故死として処理された自分の愛娘の死の真相についてクラスのホームルームで語るところから始まりまして、その死の真相とそれに関わった人たちのその後の人生と、女性教師の復讐劇というところですかね。









これ、女性教師の独白から始まる第1章は本当に面白いんですよ!


僕はこの第1章読んだときに、すげー傑作が出てきたなと思ってものすごく興奮したんですよ。もう思わずmixiで呟きまくったんですけど(笑)。



でも第2章以降、どんどんテンション下がってしまったんですよね~。う~ん、いらなかったなぁと思うところが多すぎたんですよね。



Amazonのレビュー見てたら、絶賛している人がいる一方で、「作者の悪意しか感じない」「読後感が悪すぎる」とかそんな否定の意見もたくさん出てましたけど、僕はどちらも違うなぁというか、別に悪意しか感じないわけでもないし、読後感もそんなに悪くないというかもっと読後感悪い小説はたくさんあるぞというかそんな感じで、むしろ僕が思ったのは『膨らませなくていいところを膨らませてしまったんじゃないか』ということだったり、『むりやり面白い展開にしようとしたんじゃないか』ってことですね。




本当はこの女性教師もそんなに悪い人間ではないのに、それをむりやり悪意に凝り固まった復讐をさせてしまったように思えてなんだか興ざめしたというか、勿体なかったような気がしますね。



もう第1章で大事な謎は全て解き明かされてしまったんだからもうそれで終わりにするか、謎の解明をもう少し後でやるか(まぁ冒頭でこれをやるから面白いんですけど)、途中でもう少し面白いエピソードを入れればよかったと思うんですよね。




まぁ全体的な評価はそんなに良くもないが、悪くもないぞって感じですかね。第1章だけなら僕の中ではものすっごく評価高いですけど(笑)。


この、独白形式で全編貫いたこの手法は上手いなぁと思うんですがね~。


映画、見てないんですけどどうやったんですかね??


なんか友人の話を聞くとあまり良くなかったと言ってたんですけど、他のミステリに比べたら割りと映像化しやすいのではないかと思ってるんですけど。松たかこ、好きですし。


(ちなみに僕はほとんど映画はみないですが、自分で見たやつで「何これ」って思ったのは海藤尊の『チーム・バチスタの栄光』でした、笑)




次回作『贖罪』の感想は2日後に。



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