石持浅海の『水の迷宮』です。



納得できないオチ!!


でも感動してしまった(笑)!






水の迷宮 (光文社文庫)
石持 浅海
光文社
売り上げランキング: 420525



内容(「BOOK」データベースより)
三年前に不慮の死を遂げた水族館職員の命日に、事件は起きた。羽田国際環境水族館に届いた一通のメールは、展示生物への攻撃を予告するものだった。姿なき犯人の狙いは何か。そして、自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた。すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。ミステリー界の旗手が放つ奇跡の傑作。






















水族館に展示されてる生物たちに何者かから攻撃が加えられた。


水族館全体を人質に取った犯人の狙いは・・・?


っていう話ですね。



僕としては結構褒めてあげたい作品なんですけど、Amazonのレビュー見たら、ものっすごい低評価のようですね(笑)。


あれ??そんなにダメ??


まぁ確かにあんなオチはないかなぁ。


事件を解決するところまではとても良かったんだけれど、そのあとのオチの付け方があまりにも世の中の正義から外れてますからね。


東野圭吾の『容疑者xの献身』を見習ってほしいです。


でも今作も書き方はいつも通り地味なんですがその割りに犯人ほ緻密な計算と駆け引き、真相に至るまでの道筋やその手掛かりの隠し方などは、石持作品の中でもなかなか上位にくるぐらい良くできた作品だと思うんですよ。


しかも事件を通して、数年前に起きた事故の真相など、隠された真実にも気付けるっていう意味でも、スケールの大きな作品だったなぁと思います。



登場人物もなかなか上手く書き分けられていて、犯人と水族館関係者たちの駆け引きもとても面白かったです。


それにも関らず低評価なのは、やはりオチが・・・、ってことですね(笑)。


うーん、まぁ僕は万人に受け入れられるオチは大したオチではないと思ってるので別に許容範囲かなぁとも思うんですけどね。僕は感動してしまいましたし。


ただ、実際にこんな決断をしてしまった人たちがいたら軽蔑しますね~。


まぁそういう作品でした。





水の迷宮 (光文社文庫)
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