もうずいぶん前に読んだ本なので記憶も曖昧ですが。
石持浅海の『月の扉』です！
究極のクローズド・サークルです。
これは『ザ・一気読み』ですよ！！
内容（「BOOK」データベースより）
沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変―。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化。
いやー、これはもう最初の設定がなんだか引き込まれました。
ある団体に所属している３人が、
留置所にいる、その団体のトップ（『師匠』と呼ばれる教祖のような人）を、
『空港まで連れてくる』ことを要求するためだけに
ハイジャックを行なうが、
そのハイジャックした飛行機のトイレで死体が見つかる。
ハイジャックを続けながら犯人を見つけるため、
極限状態での推理合戦が始まる。
っていう話なんですけど、
なぜハイジャック犯たちが師匠を空港につれてきたかったかと言うと
ちょっと宗教色がしますが
７月１６日に『月の扉』をひらいて、みんなで『あちら』へ行こう
という師匠の言葉を信じたメンバーがその言葉を実現させるため
その直前に留置所に入れられた師匠を
外（月の見える広い場所）に連れ出そうとした
っていう、
（師匠はその日の直前に、理不尽な理由で捕まってしまった）
意味分かんないですよね（笑）
『月の扉』の意味も分からないし、
『あちら』の意味も分からない。
でも犯人たちはそれを信じているから
師匠を空港につれてくるためにハイジャックに挑んだ
っていうわけなんですよ。
もう、ほんっとに意味が分からなくて、
僕は読みながら
どうせ結局最後には師匠が
「やっぱり行けませんでした」
「『あちら』ってなんだね？」
とか言いだすんだろうなー。
残念なオチなんだろうなー
なんて思ってたんですが
読んでいくうちに
「本当に『あちら』に行くんじゃないか！？？」
なんて思わされるんですよね（笑）。
もうオチは衝撃的！
っていうか意味がよく分からない（笑）。
すごい不思議な小説でした。
なんだったの、これ？？？？？
飛行機内での殺人事件は
「犯人はどうやって被害者を殺したのか」
もそうですが
「なぜ犯人はハイジャックというとんでもない事態が起こっているときに殺人を犯したのか」
という疑問が絡んできて、
色々と論理が展開されます。
飛行中の飛行機内という、クローズド・サークルです。
犯人を探すための探偵役として、
乗客の座間味君っていう男性が
ハイジャック犯たちから指名されるんですけど、
ハイジャック犯と座間味君の推理合戦も面白いです。
そして座間味君が
犯人を探すふりをしながらハイジャック犯の隙をつこうとする心理戦も面白い！！
本当に不思議な小説でしたけど、
殺人自体はしっかりと論理的に解決に向かいました。
ファンタジーの要素のある小説ですが、
本の帯には
「かつてこんなに美しいミステリーがあっただろうか」
と書かれている通り、
美しい、という言葉が似合うと思います。
残念だったのは、殺人の真相が僕のあまり好きではないトリックだったことですね。
あと、『この設定でしか絶対に成り立たないトリック』とも言えるでしょうね。
読んだことない方は是非読んでみてください。
僕はこの人の小説はこれ以外読んだことありませんでしたが、
読んだ直後に思わず『扉は閉ざされたまま』を買っちゃいました。
・・・まだ積んであるけど（笑）。
うん、『龍臥亭事件』終わったらね。
ランキング、おかげさまで１００位以内に入り始めました！
読んだら↓クリック、応援よろしくお願いしますm(__)m
石持浅海の『月の扉』です！
究極のクローズド・サークルです。
これは『ザ・一気読み』ですよ！！
内容（「BOOK」データベースより）
沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変―。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化。
いやー、これはもう最初の設定がなんだか引き込まれました。
ある団体に所属している３人が、
留置所にいる、その団体のトップ（『師匠』と呼ばれる教祖のような人）を、
『空港まで連れてくる』ことを要求するためだけに
ハイジャックを行なうが、
そのハイジャックした飛行機のトイレで死体が見つかる。
ハイジャックを続けながら犯人を見つけるため、
極限状態での推理合戦が始まる。
っていう話なんですけど、
なぜハイジャック犯たちが師匠を空港につれてきたかったかと言うと
ちょっと宗教色がしますが
７月１６日に『月の扉』をひらいて、みんなで『あちら』へ行こう
という師匠の言葉を信じたメンバーがその言葉を実現させるため
その直前に留置所に入れられた師匠を
外（月の見える広い場所）に連れ出そうとした
っていう、
（師匠はその日の直前に、理不尽な理由で捕まってしまった）
意味分かんないですよね（笑）
『月の扉』の意味も分からないし、
『あちら』の意味も分からない。
でも犯人たちはそれを信じているから
師匠を空港につれてくるためにハイジャックに挑んだ
っていうわけなんですよ。
もう、ほんっとに意味が分からなくて、
僕は読みながら
どうせ結局最後には師匠が
「やっぱり行けませんでした」
「『あちら』ってなんだね？」
とか言いだすんだろうなー。
残念なオチなんだろうなー
なんて思ってたんですが
読んでいくうちに
「本当に『あちら』に行くんじゃないか！？？」
なんて思わされるんですよね（笑）。
もうオチは衝撃的！
っていうか意味がよく分からない（笑）。
すごい不思議な小説でした。
なんだったの、これ？？？？？
飛行機内での殺人事件は
「犯人はどうやって被害者を殺したのか」
もそうですが
「なぜ犯人はハイジャックというとんでもない事態が起こっているときに殺人を犯したのか」
という疑問が絡んできて、
色々と論理が展開されます。
飛行中の飛行機内という、クローズド・サークルです。
犯人を探すための探偵役として、
乗客の座間味君っていう男性が
ハイジャック犯たちから指名されるんですけど、
ハイジャック犯と座間味君の推理合戦も面白いです。
そして座間味君が
犯人を探すふりをしながらハイジャック犯の隙をつこうとする心理戦も面白い！！
本当に不思議な小説でしたけど、
殺人自体はしっかりと論理的に解決に向かいました。
ファンタジーの要素のある小説ですが、
本の帯には
「かつてこんなに美しいミステリーがあっただろうか」
と書かれている通り、
美しい、という言葉が似合うと思います。
残念だったのは、殺人の真相が僕のあまり好きではないトリックだったことですね。
あと、『この設定でしか絶対に成り立たないトリック』とも言えるでしょうね。
読んだことない方は是非読んでみてください。
僕はこの人の小説はこれ以外読んだことありませんでしたが、
読んだ直後に思わず『扉は閉ざされたまま』を買っちゃいました。
・・・まだ積んであるけど（笑）。
うん、『龍臥亭事件』終わったらね。
ランキング、おかげさまで１００位以内に入り始めました！
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