ネズ子のうんこは本当にクサイ
と言うと、我妻善逸くんに
無言でぶった切られそうだけど
ウチの雄ネコのネズ子のことだ
3匹のうち、この子だけが
発酵してる漬物のにおいがするんだよな～
腸内環境 いったいどうなってんねやろ？
そう言えば、最近おしっこも出にくそうだなぁ～
そう思っていた今日この頃
昨日に限って、私たちの寝室に来て
にゃあにゃあと やかましい
リビングのドアが閉まっちゃって
閉じ込められて粗相うんこしちゃったのね
そのいい訳をしているのかと思ったんだけど
声がやたら切実で、しかもガラガラ声なのだ
慌てて支度をして動物病院へ
4年間もご無沙汰していた・・・
先生の声、ちょっと冷たい
「あ、これ、FUSやな」
待合室で待たされた
FUS＝猫下部尿路疾患
おしっこ出るところが石で閉塞して
膀胱がパンパンになって
最終的には昏睡に陥り死亡する
もって、今日か明日かだと言われた
手術はべらぼうに高い
去年手術したネコは13万円
ネズ子はその子より大きいから
20万円は かかるだろうと・・・
おしっこ出ないと気付いたときに来てほしかった
と、先生は言われた
その時ならば、2000円のお薬で石は取れたのだと
今日か明日かのネズ子を抱えて
泣きながら家に帰った
せめて死ぬのなら家で看取ってやりたいと
他の猫たちや、母に会わせてからと思って
人の尿管結石も痛いんだってね
お風呂で温めたら、少し楽なんだって
帰り着くなり、できるだけ室内を温かくした
少しでも痛みが まぎれますように
それでも、時々思い出したように
こたつから出てうろうろし始める
私は、バスタオルでネズ子をくるんで
おなかを刺激しないように抱いて
トイレまで走る
トイレポーズをするけれど、
「ミギャ－！」
と、痛みで吠えるネズ子
おしっこは出ていない
その後、ネズ子は こたつには戻らず
廊下をよろよろと歩いて外の景色を見ている
お前、自分の命が少ないと分かってるんだね
諦めきれない私は、バスタオルにくるんで
ネズ子をこたつに戻した
午後の診察は16時から
だから、母にもう一度確認をしようとした時
動物病院からの 電話が鳴った
手術をするなら20万
でも、成功するかは五分五分の確率
安楽死させるなら11000円
私は、身体がピクピクけいれんしても
どんなことがあっても
ネズ子を看取ってやりたいと
もう覚悟を決めていた
でも、母は違った
生きる可能性があるのなら懸けてみよう
大急ぎで 動物病院に折り返し
今すぐ手術してもらえるように手配を頼んだ
「ネズ子、治りに行くよ！」
手術同意書のための印鑑を持って
もう一度動物病院を目指した
それから半日たちました
もしも、手術がうまくいかなかったら
そろそろ連絡があるかもしれません
どうか、ネズ子が無事に帰ってきてくれますように
昨日から、この思いしかありません
ちょっとくらい重くてもいい（8ｋｇ超え）
もう一度おひざに乗って甘えてくれるなら
朝早くから、餌をくれと起こされてもいい
どうか、無事に帰ってきてほしい
サンタさん
今年のプレゼントはこれだけです
どうか、一緒に祈ってください