空を真っ赤な血の色に、染めて夕陽が沈む時
悪党どもの暴虐に、弱者の叫びを聞きつけた
三人組の活劇譚
https://fujimi-trpg-online.jp/game/dlh.html
本作は「ロンメルーゲームズ」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『デッドラインヒーローズRPG』の二次創作です。
(C)Takashi Osada / Rommel Games
(C)KADOKAWA
荒野の三英雄/惑星ソリスの決斗
概要
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フェイズ |
イベント |
概要 |
|---|---|---|
| 導入 | 奇妙な 生き物たち |
都内に現れた珍獣達を 保護する |
| 導入 | 不思議な夢 | 見知らぬ青年の記憶を 追体験する |
| 導入 | ヒーローの宿命 | 惑星ソリスへ旅立つ |
| 展開 | 惑星ソリスの冒険 | 開拓民と出会い、 彼らの抱える問題に直面する |
| 決戦 | 荒野の決斗 | 地獄兵団との対決 |
| 余韻 | 帰還 | 地球へ帰還する |
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番号 |
詳細 |
|---|---|
| PC1 | キミは市民からの要請を受け、街に現れた奇妙な生物たちを捕獲した。彼らは地球の生き物ではない。一体何者なのか? |
| PC2 | キミは感能力に優れたヒーローだ。キミは遠く離れた惑星ソリスの開拓民・ミロの窮地を夢に見て、彼を救わなければと感じる。 |
| PC3 | キミは先日、ヴィラン組織【地獄兵団】を地球から追い出す快挙を成し遂げた。しかしキミは称賛されるどころか、街に出た被害の責任を独り被せられてしまった。民衆は、キミに何もかもを押し付けたのだ。 |
事前公開情報
○あらすじ
突然開いた異次元への裂け目から、見たこともない奇妙な生き物が現れるようになった。裂け目の向こう側にある世界を調査する任務をうけたヒーローたち。彼らがそこで見たのは、未知の惑星ソリスであった。開拓星であるソリスには移民たちがたくましく生きていたが、彼らや動物たちには悩みの種がある。それは開拓民を支配・略奪せんとする界賊……地獄兵団の存在だ。
※※※
導入フェイズ
イベント1[奇妙な生き物達]・登場キャラクター:PC1
・場所:東京郊外
▶︎状況
PC1は市民からの通報を受け、現場に急行した。地球のものとは思えない奇妙な生き物が現れ、公園を独占しているのだという。
特に害のない生き物ばかりだったが、どう見ても地球の生命体ではない。処遇に困るPC1であったが、そこへG6から電話がかかってくる。曰く、その未確認生命体をいったん保護して、本部まで連れてきて欲しいとのことである。
▶︎解説
羽でパタパタ飛び回る小さなゾウ、羊のようにモコモコしたパンダ、カタツムリのような殻を背負ったワニ、緑髪のウマといった具合に、地球の生き物に似てるものの若干異なる姿をした生き物がうろうろしている。彼らに攻撃性はなく、人懐っこい性格から、市民やPC1にもフレンドリーに接する。彼らから市民を守るというより、むしろ市民から彼らを守ってやらねばならない必要性を、必要であればGMから明言しておこう。
▶︎エンドチェック
①PC1が動物達を保護した。
②PC1がG6本部へ向かった。
イベント2[不思議な夢]
・登場キャラクター:PC2
・場所:夢の中、PC2の寝室
▶︎状況
PC2は夢を見ている。地獄兵団に追われる夢だ。
PC2は緑髪の馬に乗り、追いかけてくる地獄兵団の兵士たちを銃で牽制しながら荒野をひた走る。だが断崖に追い詰められ、そこから川に滑落してしまった。水面に叩きつけられる瞬間、PC2は水面に映る自分の顔を目撃する。それは、自分とは全く違う、青髪の青年の顔だった。
夢から覚めたPC2の元へ、G6からの召集命令がくだされる。曰く、東京に怪しげな次元の裂け目が出現したというのだ。
▶︎解説
ここでPC2が見ている夢は、惑星ソリスで地獄兵団に追われる青年ミロの体験である。ミロの助けを求める強い感情と、PC2の感応力が繋がりを生み、遥か数万光年の距離を超えて、地球と惑星ソリスの間をつなげる次元の裂け目を生み出したのだ。
▶︎エンドチェック
①PC2が夢を見た。
②G6の召集命令に応えた。
イベント3[ヒーローの宿命]
・登場キャラクター:全員
・場所:G6本部
▶︎状況1
G6本部の作戦司令室で、G6職員の黒服が、集められたヒーロー達に状況の説明を行う。
「本日未明、次元の裂け目ともいうべきポータルが、都内に出現しました。裂け目の向こう側で生息していると思しき動物達が大量に都内に流れ込む非常事態が発生しましたが、幸いにも確認された動物達はどれも攻撃性はなく、市民に被害が及ぶことはありませんでした」
「動物達はどれも地球の生命体ではありません。しかし、裂け目から現れて以降も問題なく生命活動を続けていた点を鑑みるに、裂け目の向こう側の世界は地球と似た環境である可能性が非常に高いです」
「地球人類にとっての新たなフロンティアの存在を示唆するこの次元の裂け目を、"これは我々人類にとっての福音である"とG6上層部は結論付けました。そこで我々G6は、皆さんに裂け目の向こう側にある世界の調査を依頼します」
……かくして、PC達はG6の依頼を請けることとなる。
▶︎解説1
今回G6の作戦をバックアップしているのは、世界的企業バンシー・エンタープライズである。軍需産業を支える彼らが、なぜこの作戦に出資しているのかはこの時点では分からないが、今回の任務が単なる異世界探検ではないという点について、GMは匂わせておくこと。
展開フェイズ
イベント4[豊かな世界]
裂け目を通じてたどり着いたのは見渡す限りの荒野。そこかしこで羽のような耳をパタつかせて小さなゾウ達がパオパオとはしゃいでいる。足元にはカエルのような魚たちが水場を求めてゲコゲコと群れをなして行進中だ。そして、大気は汚れた東京のそれとは比べ物ならないほど澄んでいる。
この世界は一体なんなのか。調査もいいが、まずは興味の赴くままに満喫することにしよう!
▶︎解説1
以下は、PC側のアクションの予想とそれに対する対応のカンペである。ここにない行動をプレイヤーが選択したとしても、GMには高度の柔軟性を維持して臨機応変に対処していただきたい。
馬に導かれて来たヒーローたちは、川の下流に流れ着いた青年を見つける。パッと見た印象、10代後半ごろの若者のようだ。PC2は夢で見たのが彼の体験であり、彼の思念を感じ取ったのだと気づく。もし介抱するならば、青年は息を吹き返し、PCたちに礼を言う。
「ありがとう、助かりました。僕の名前はミロ。惑星サンドヒルから来た開拓民です。皆さんはどちらの星からいらっしゃったんですか?」
「地球? いえ、聞いたことのない星ですね……」
「惑星サンドヒルは、宇宙の暗黒騎士団"バッシュザール"の襲撃を受けて壊滅しました。だから僕たちサンドヒル人は、新たな入植地を求めてこの惑星ソリスに来たんです」
「このソリスに人類はいないはずでした。しかし数日前から地獄兵団を名乗る連中が、どこからともなく洗われるようになって、僕らを襲うようになったんです。僕も奴らに襲われて……」
「もしよかったら、一緒に僕らの開拓村に来てくれませんか? 地獄兵団以外のお客さんは、皆さんが初めてなんです」
▶︎解説
PC2にとってミロの顔は見覚えがある。地獄兵団に追われて川に落ちた時、水面に映っていた顔と同じだからだ。ミロがなぜ倒れていたのか、何者なのか。この世界は何なのか。夢でミロと共感していたPC2が中心となって、ミロと交流を行うクエリーイベントである。
なおミロの故郷である惑星サンドヒルを壊滅させた宇宙の暗黒騎士団"バッシュザール"の詳細な情報は、ロンメルゲームスが発行している同人サプリ【パワー・トゥ・ザ・ピープル】に収録されている。
▶︎エンドチェック
①ミロを助けた。
②惑星ソリスの現状と、地獄兵団についての情報を得た。
③グリットを1点得た。
イベント6[移民たち]
▶︎状況1
「お兄ちゃん、お帰りなさい!」
ミロの妹ラナが、涙をたたえて出迎える。そしてミロを無事送り届けたキミたちは、ラナたち移民の人々に手厚く歓迎される。地球ではお目にかからない美味、珍味に舌鼓を打ち、軽妙な音楽とともに火を囲み踊る。地球での殺伐とした忙しい日々の中で久しく忘れていた、賑やかで楽しい時間を過ごす。
「地球ってどんなところなんだい?」
「このソリスは俺たちが見つけた星なのに、地獄兵団のやつやら、後から現れて横取りしようとしてやがるんだ」
ミロや他の開拓民らが、人の良さそうな笑みとともにキミたちへ話しかけてくるだろう。
そうして夜通し浮かれ騒いだキミたちは、移民たちの用意した小さいながらも温かな寝床で、幸せな眠りにつく。
▶︎解説1
サンドヒル人は暖かくPCを出迎える。GMに余裕があれば、この時点でPCそれぞれの個性を活かしたシチュエーションを用意して歓迎してあげるのもいいだろう。以下はその例である。
・子ども達が憧れの眼差しで、PCの装備するガジェットを見つめて来る。
・PCの惚れ惚れするような美しさに、開拓民達がメロメロになっている。
・ラナがミロを助けてくれたお礼にと、PCに何らかのプレゼントをする。
▶︎状況2
明くる朝、清涼な朝の空気に誘われて目を覚ました。だがのどかな朝をぶちこわす、V8エンジンの爆音が地平線の彼方から轟く。
「地獄兵団の連中だ! 奴ら、仕返しに来たに違いない!」
銃を手に応戦しようとする開拓民だが、体の小さな彼らはどう見ても戦いに向いているとは言えない。勝負の行方は目に見えている。ヒーローとして、キミたちは攻め寄せる地獄兵団に応戦する。
▶︎解説2
あとで明らかになるが、この部隊は陽動に過ぎず、ザ・チャンピオン率いる本命部隊は背後から忍び寄って来ている。もしPCの中にその陽動を見ぬいた者がいたなら、背後から迫る敵が開拓村の女性達を拉致していく現場を目撃するだろう。しかしPCは数の差を前に対処しきれず、ラナ達をさらわれてしまう。
▶︎状況3
ヒーローたちの活躍で、地獄兵団の多くは返り討ちに遭った。だが、混乱の中ラナがさらわれてしまう。
「どうしよう、僕のせいだ。僕がちゃんとそばにいなかったから…」
ラナの他にも大勢の女性が拐われた。男たちはみな悲しみと絶望に暮れている。
「みんなを助けに行こう!」
「無駄だよ、地獄兵団の本拠地だぞ」
「ヒーローの皆さんにお願いするべきだ」
「そんなの無責任すぎるよ! 拐われたのは僕らの仲間、僕らの家族なんだぞ!」
助けに行くべきだと主張するミロと、ヒーローに任せようという他の男たち。キミたちはどちらを支持する?
▶︎解説3
多くのサンドヒル人は、争いを好まない穏やかな性格をしている。しかしそれは、力を持った強い誰かに全ての責任を押し付ける、卑怯な弱者という側面と表裏一体でもある。自分を攻め立てる地球人達と重なるところを、PC3は感じるかもしれない。だがここには、そんな卑怯さを捨てて立ち上がろうとするミロのような青年もいる。自分たちだけで行くか、ミロだけを連れていくか、それとも皆を説得するかをPC3に問いかけるクエリーイベントである。
▶︎エンドチェック
①ラナが拐われる
②ともに行くか、自分たちだけで行くか
③グリットを1点得る。
牢獄から解放された女たちを連れ、奪ったマシンを駆りアジトを脱出する一同。だが地獄兵団の追撃はとどまるところを知らない。地獄のデスロードを駆け抜けろ!
▶︎解説
チャレンジイベントである。判定はそれぞれ一人しか行うことはできない。なおミロを連れてきている場合、判定一つが自動成功となる。
・判定② 射撃、操縦のいずれか
決戦フェイズ
・ザ・チャンピオン(R1 p.210〜211)
余韻フェイズ
(C)Takashi Osada / Rommel Games
(C)KADOKAWA

