選択肢をたくさん持とう | AirCafe東春堂日記

AirCafe東春堂日記

AirCafe東春堂の店主、輝聴人が日々思うことを綴っていきます。

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悩みは人工物、自ら創り出しています。

 

「違うよー!」

「誰が好き好んで悩みなんて創るものか!」

という声がたくさん聞こえてきそうですが、、、

 

では聞きますが、あなたは見たことありますか?

「将来に不安を感じているカメ」とか

「過去の出来事がトラウマになっているネコ」とか

 

いませんよね?

 

彼らは「今」を生きているので、悩みありません。

今、眠るのか 遊ぶのか?

今、戦うのか 逃げるのか?

もちろん経験からくる知恵はあるでしょうが、瞬間、瞬間を選択しながら生きています。

 

悩みというのは、過去と未来からきています。

過去を引きずり、未来を憂うから悩みます。そして過去を記憶し、未来を想像できる人間だけが悩むのです。

 

「過去にこんなに辛いことがあったらか私はこれからも辛いんだ」と思ったら、そうなります。

 

例えは悪いですが

 

過去に付き合っている男性から暴力を振るわれた女性は男性恐怖症になります。過去に殴られたことがあるからです。それで「目の前の男性もきっと自分に暴力を振るうようになる」と自分が思うんです。必ずもう一度自分に起きると思うから、そのような事が起きます。

 

将来に対しても「いま独立しても2〜3年でダメになってしまう」と自分が思うから悩みます。まだ起こってもいない未来なのにです。自分で決めてしまっているのです。だから、その通りになります。

 

僕の話をします。

僕の父は自分に厳しい人です。当然他人にも、もちろん息子である僕にも高い水準を求めます。

僕は父にあまり褒められた記憶はありませんでした。何かやるとダメ出しをされた記憶しかありませんでした。

 

だから僕は、何かやりたい事や悩みがあっても、父に相談することをあまりしませんでした。

「どうせダメ出しされるに決まっている」と自分で思っていたからです。で、たまに話すと案の定ダメ出しされる訳です。

 

「ありませんでした」と過去形で書いたのは、そのダメ出しが、父なりの叱咤激励だったのではと思えるようになったからです。昔のことを振り返して尋ねることはしてませんが、息子の可能性を潰してやろうとは考えてもいなかったでしょう。

 

僕が何故そう考えるに至ったかは、また機会があれば書きますが、ともかく、過去の事実に対する僕の認識が変わったことで、父に対する印象も変わりました。

 

何が言いたいかというと、起きた事実は一つですが、記憶は自分が作っているということです。

 

結局、過去の自分も、未来の自分も、全部自分が選んだ結果なんです。

 

だから、もしあなたが今の自分が置かれている状況が嫌ならば、別の選択肢を考えてみることです。

悩みを解決する方法は、たった一つ。それは多くの選択肢を持つことです。

 

 

これも良い例ではありませんが、、例えばいじめを苦にして命を断つという悲しい事が世の中では起こります。

何故そのようなことになってしまうのか、それは「その選択しかない」と、その子が思ってしまったからです。

いじめに遭っていると親や先生や学校に相談したっていい、そうすれば転校できたかもしれない。

 

だから、悩んだときは、選択肢はいくつもあるということを思い出してください。

もし悩んでいる人がいたら、励ますのではなく、選択肢を示してあげてください。

悩んでいるときは励ましも苦痛だったりします。

 

ドラクエ(古っ)で敵が出てきたとき、コマンドがいくつか出ますよね。

悩みが出てきたときも同じです。「たたかう」ばかりじゃない「にげる」でもいい、選択肢は無限です。

 

自分の人生は自ら選ぶことができるんです。