医師の診断では食道がん(下咽頭部)ステージⅣbでした。5年生存率はほぼ0%。4月に発症を告げられて、ステージを確認したのは6月になってからでした。具体的にレベルを聞くのは正直に言って怖かったからです。

 

 24日に診断結果として「good partial response」は抗がん剤効果があって原発部位がかなり小さくなった、と理解しています。

 

 でも抗がん剤+放射線照射は単なる緩和的対症措置ではなく、医療的な効果があったということで治療には十分満足していますし、通院の際にいつも付き添ってくれた配偶者にも感謝しています。

 

 あとは一番大切な栄養補給と暴れん坊のがん細胞に立ち向かえる体力の維持ですか。

 

 11月の再検査までの期間は日常生活再開のゴーサインが出ました。6か月間なまった体を活性化する運動と、仕事復帰に向けた頭の再始動を始めなくっちゃ。

 

 養老孟司の「壁」シリーズを読んでいます。著者が「壁」と呼んでいる「意識」と「感覚」の差異がなんとなく理解できるようになりました。

 

 確かに人間がその言葉で「幸せだ」とか「不幸だ」とか考えるのはその人間=自分だけですし、その意識そのものは自分の言葉で他人に訴えかける以上に他人が共有することはありません。もちろん同情はしてくれるでしょうが。

 

 つまり「意識」とは自分だけの問題であり、ステージⅣのがんに罹って「不幸だ」と意識するよりは、死ぬまで「希望」や「感謝」の意識を持っている方が、どうやらだいぶお得だ、ということです。

 

 

 

 まだ咲きそろっているサルビアを見ながら暴れん坊と戦う体力作りの散歩をしてきました。

 まだちょっとジョギングペースには戻せませんが、早歩きで一汗かくようにします。

 

 さて、明日は久しぶりの出勤だ。頭がすぐ仕事モードに戻れるかどうか、不安だな。