3回目の抗がん剤から3週間が経過し、明後日から4回目の投与入院が始まります。
前回の副作用から少し回復ペースが遅く、赤血球、白血球や好中球の数値が低めのようです。
腕を眺めてわかるのが、最後に失敗した採血跡などに紫色のあざが滲んでいましてなかなか消えません。赤血球不足の跡かなぁと眺めています。
多分抗がん剤の影響で、体の中で敵・味方入り乱れて戦っていて、がんをやっつけつつも守備が甘くなった味方にも犠牲が出ているに違いありません。
養老孟司の「壁」シリーズを読んでいます。今は「死の壁」です。
著者は解剖学者が本業ですが脳にまつわる独自の見解がエッセーや人生訓として読まれ大いに売れています。
その中で人間の「致死率は100%」という事実と、個人では知る術もない「死の時」について触れています。
確かに普通は漠然といつかは俺も死ぬという想いはほんの少し抱えていますが、まだ当分関係ない、とそこはスルーしているはずです。
ところが自分がステージ4のがんだと言われると、俄かに1年か2年後に直面させられる死という事実に気がつきます。
人生の締め切りを他人より早めに引き寄せてしまったな、という想いと、それを人様にどう伝えるべきか、伝えられるか、途惑っているところです。
今夜は「入院前の栄養補給!」と言い訳をしながら、また贅沢をしました。うな重です(左)。丸い方(右)は配偶者が頼んだうな丼です。
配偶者は普段エンゲル係数が上がることに小言を言いますが、最近の入退院ペースの間は文句も言わず付き合ってくれています。今宵も「美味しい」と言う言葉以外余計な話はせずに味を堪能してきました。
4回目の抗がん剤の後に手術可能になるかどうか、さて頑張ろう。