食道がん対策として、5月の連休明けから温存療法による治療を開始することに
なりました。
まず入院して、一回目の抗がん剤投与を受けます。「吐き気止め」と抗がん剤2
種類を足掛け5日間、点滴投与。
あわせて食道がん部位に放射線照射を平日5日間、連続30回と決まりました。
放射線治療の説明では部位によっては在宅、通院治療を受けながら社会生活を
送っている人も多いことを聞いて、何となく自分もそこそこ仕事を続けながら治療
を受ければいいか、などと甘く考えていました。
抗がん剤についても同じで、副作用などの予備知識も欠如したまま治療を開始。
入院して病院食を食べながら点滴投与を受けていると、何となく「治るんじゃ
ないか」などと甘い思いが頭をよぎっていきます。
病室は大部屋ながら、窓際でその日の天気を眺めながらぼんやり時間を過ごす
生活は、忙しく仕事に追われていた日々とは大違い。おまけに新型コロナの影響
で家族を含め誰とも面会禁止。一日中、ヒマで静かな生活。
自分の命に係わる重大事がこの時は、まだなんとなく他人事だったのでしょうか。
事前に医師からガンのステージや治療の詳細を納得が行くように聞いておくべ
きだったかな、と後で反省したところです。
ともあれ、病院のベッドで一日24時間、3時間おきに看護師さんによる点滴
チェックが入る生活が始まりました。