疫病
Phytophthora sp.
撮影日:2016/9/2
現在、国内で報告されているアスパラガス疫病は
P. erythroseptica 富山
P. nicotianae 愛媛、佐賀
P. sp. 北海道、秋田、福島
(sp.・・・Phytophthora(ファイトフトラもしくはフィトフトラ)属の一種)
(spp.・・・複数種)
もっと研究を進めていけば、新種や報告されていない産地からも菌が見つかるかもしれません。
疫病の病徴として、
若茎や成茎上に白色の病斑を形成し、さらに進行していくと
健全な組織との境界が褐変していきます。
または、水を含んだような水浸状の病斑を形成します。
発病株の地下茎や貯蔵根は、淡黄色~褐色に腐敗し、鱗芽部が侵されると不萌芽となる(北海道植物防疫協会,2002)。
つまり茎(地上部)でも発病するし、クラウンや根(地下部)でも発病する厄介な菌です。
上記のような発病株を放置していると↓
撮影日:2016/7/22
元々、アスパラガスが植わっていた場所が欠株に。
疫病菌の形態的特徴
V8平板培地上では
(V8→野菜8種類のジュース)
同心円状もしくは星状の菌叢
有性器官
長い間、土壌中で生き続けることができるといわれている。
V8培地上では多数の卵胞子をつくります。
遊走子のう
遊走子のうには遊走子があり、鞭毛をつかって植物体まで遊泳しいくことができる。
また疫病菌は、土壌病原菌であり、水媒伝染性の性質も持つ、とても厄介な菌なのです。
引用文献
北海道植物防疫協会(監修)(2002)アスパラガスの主要病害ハンドブック,p.44−47,エス・ディーエスバイオテック,東京
次回は「アスパラガスの疫病(2)」対策や注意点について




