材料準備

 

●全身骨格模型1体・・・10万円ちょっと。ドイツ3B社製。

●女性骨盤模型・・・1万円くらい。メーカーも多分同じ。

●人工乳房・・・・ノンフィルムタイプ。

●マスク・・・木偶の坊製の「なつね」(頭蓋骨に嵌る大きさがある)

●ホール・・・・骨盤模型の中に入る大きさがいいが、自分で工夫して作るのもいいかもしれない。

●全身タイツなど・・・何も着せないなら体を接触してもいい素材。なおかつ体のラインを皮膚のように見せるなら全身シリコンしかないが、タイツのような全身シリコンがあったとしても、全身タイツのような物が適している。なお、何も着せないなら、数回の使用ごとに一番表面素材を全身ストッキングにして交換するのもいいかもしれない。ネグリジェなら直に接触する部分は、ほとんど陰部なのでその部分はストッキングのパンティ部分だけをはかせておけば、交換が容易になる。

 

●接着剤(24時間硬化タイプ)、プラスチックパテ、F-coテープ、プラスチック手袋、伸縮性の生地、裁縫セットなど

 

使用目的はもちろん性交である。オナニーとは異なり、女相手に行う性交時の体の使い方と大きく異ならないから、抱き着きや性交などの用途を優先的にして製作する。シリコンドールとは異なり、ずっと接触することを前提に製作する(シリコン使用部分は限定的)。

 

重要な下準備

●全身骨格模型は男性の骨格模型なので骨盤を取り除き、女性骨盤を繋いでおく。その繋ぎは、腰椎の中に入っている2本の銅線のうち、太いほうの銅線を女性骨盤にドリルで穴をあけて通せるようにしておき、太い銅線を通す必要がある。その太い銅線は、骨盤のところで固定しても差し支えない。細いほうの銅線は、骨盤のところで切断してしまうから固定も何もしないが腰椎を支える軸になっているのでできるだけ腰椎の骨1本1本に通しておく必要がある。

 

●関節のつなぎに使うもの・・・強靭な手首バンド、肘バンドなど。

 

●全体の形作り・・・全身タイツ、肉として充填する素材(ポリエステル綿、シリコンをチップ状にしたもの)、下半身タイツなど。

 

●全身骨格模型の下準備・・・細かな金属突起をプラスチックパテなどで覆う。主要関節をつないでいる金具を取り外す(ひざ、肩、股関節。その金具でつなげば必ず壊れる)。

 

1 主要な関節のつなぎ・・・強靭な手首バンドでつなぐ。関節によっては、肘サポーターなどを使う。接着剤を使用。股関節は、プラスチックパテでサポーターの端っこを接着したりする。

 

2 ひざの部分・・・膝が逆側に折れないようにひざの裏側に5センチ幅くらいの布バンドを膝の上下に接着固定(それで絶対に逆に曲がらないわけではない)。側面にも布バンドで安易に側面に曲がりにくくなるように補強。膝の上下の接触部分が直接接触しないようにクッション性を持たせる工夫が必要。持たせないと、ゴリゴリと音がする。肘サポーターなどは、2重以上で強化したほうがいい。

 

3 股関節・・・特に曲げなどが多い部分。繋ぎも二重に以上にするなどして半永久的な耐久性を考える。大腿骨の球節(丸い部分)が骨盤のくぼみにはまるようにするが、骨盤との接触にクッションのような物を入れなくても使用上ゴリゴリと音がしないようである。膝はクッションを入れたほうがいい。難しいのは、骨盤側のつなぎ材料の接着固定(骨盤側の大腿骨球節がはまる周りにつなぎ材料を固定するしかない)。

 

4 肩関節・・・肘サポーターなどを使ってつなぐ。腕側と片側の両方に接着固定。

 

 

主要関節のつなぎが耐久性のあるなしの決め手になる。

 

さらに主要な部分の補強・・・首から骨盤までの1本の中心ラインの補強。

 

この部分の補強は、かなり面倒な補強になる。

 

1 頭蓋骨から骨盤まで布バンドによる中心軸の補強。布バンドを頭蓋骨に接着、骨盤まで通して(頸椎から腰椎まで沿うように通す)骨盤で接着、頸椎・腰椎に沿っている布バンドをテープで束ねて伸縮性のある布などで覆って中心軸の崩壊を防ぐ。

 

2 首の骨部分の補強(壊れる原因は、頸椎の中に入れてある銅線が破断することによる首もげ)。肘サポーターなどを利用して頸椎の中の銅線が破断しても形を保つように補強する必要がある。

 

中心軸の補強の良しあしが使用中の破損になるかならないかの分かれ目になる。

 

人形を動かす時の動きによって骨格模型に力が加わる。腰椎の補強が不十分だったときは、腰椎が中に入っている銅線とともに折れ曲がってしまった。それは腰椎の横に働く力に抵抗性がないためにおこった破損だった。

 

首の破損は、骨格模型の頸椎内に入れてある銅線の破損で首の細かな骨が1本のラインを保てなくなったための破損だった。

 

中心軸部分の補強が終われば、胸骨の形の保持のための補強を行う。もともと入っていた補強用の金具は、胸を通して金属が出っ張っているため取り外したが、それによって胸骨を支えるものがなくなってしまう。そこで以下の画像のようにした。

 

骨格の補強が終われば、残りは、人形の形作り、肉付けに入る。

 

肉付け作業は、特に難しいものはない。

 

男性の全身骨格模型を女性らしい形にする決め手は、男性の全身骨格模型から骨盤を取り除き、女性の骨盤模型を入れることで実現する。骨盤の幅は、男女ほぼ同じ。

 

それにより、大腿骨のつなぎ部分が女性骨盤のハマるところで男性よりも若干広がることになる。それで腰つきが女性らしくなる。腰つきと女のヒップの形で女らしさを実現する。

 

細かな部分の製作過程は、以下のページ。