2019年にかけて作った試作品は、ビーズを用い、全身骨格模型の関節についていた金具もそのまま流用したが、金具は使用を数回やったら外れてしまうことが多発したため、結果的に解体することになった。

ビーズの使用はとても面倒になる。

 

今回の材料の項目は以下の通り。

 

 

全身骨格模型

ドイツ3B社の男性の全身骨格模型の「フレッド」。身長161センチ、約9キロ。

https://www.3bs.jp/model/skel/a15.htm

 

 

女性骨盤模型

ドイツ3B社の女性骨盤

https://www.3bs.jp/model/genital/a61.htm


 

リストバンド類

手首やひじなどのバンド。これが関節をつなぐもの。接着剤で固定する。

 

ウレタンマットのウレタン

高反発のものを使用した。量販店で売っている。マットの中身のウレタンを使用する。これが肉付けになる。

 

全身タイツ

肉付けしたものを覆うものに使用する。顔まで隠れるタイプのもので、手には指がついているタイプ。

https://www.amazon.co.jp/YUUWA-%E5%85%A8%E8%BA%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%84-%E7%9D%80%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF-%E5%85%A8%E8%BA%AB%E3%82%92%E8%A6%86%E3%81%86%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97-%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%B3/dp/B012MC12IM/ref=pd_sbs_21_1?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B012MC0YDQ&pd_rd_r=09b4ab98-f47b-11e8-9baa-512304d40c2d&pd_rd_w=hfwRB&pd_rd_wg=HMtJX&pf_rd_i=desktop-dp-sims&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=cda7018a-662b-401f-9c16-bd4ec317039e&pf_rd_r=BZDVDK8WBYN63JJZG0H4&pf_rd_s=desktop-dp-sims&pf_rd_t=40701&refRID=BZDVDK8WBYN63JJZG0H4&th=1

 

 

ウェットスーツ生地

主に胸部の皮膚代わりとなるものに使用。ある程度厚みがあるから、出来上がった時に骨がじかにあたらないクッション代わりになる。

 

 

手袋・靴下・ポリ手袋・Fcoテープ・針と糸・弾性包帯・ガーゼ・パイプ・布バンド

手袋は指の肉質をできるだけ出すために厚めのもの。ポリ手袋で覆ってから、Fcoテープで指を包むように貼り付けてから。古河電工 エフコテープ 1号 充填目的に使うもの。2号は別物。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B010MYOQYO/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1


靴下も手袋同様。

針と糸は、弾性包帯やリストバンドを縫い付けるのに使用する。

布バンドは全身をつなぐように縫い付けたり接着したりする。ふにゃふにゃの関節がいいなら使わなくても済む。布バンドでつなぐとその張力が働くのでひざなどの逆曲がりを防いだり、ひざを曲げても戻りやすくなる。それを嫌うなら使わなくてもいいと思う。

https://item.rakuten.co.jp/handcraft/4953544501143/?s-id=ph_pc_itemname


ガーゼは胸部の骨、ろっ骨など、背骨などを接着してーーー骨同氏は接着しないでーーーー骨のつながりの強化策に使用した。

パイプはやや太いもので喉の膨らみを確保するためのもの。これがないと首の骨だけになるからパイプで膨らませるだけのこと。固いパイプで曲がるものだが、やわらかいものではない。

 

接着剤

セメダイン性のごく一般的なシリコン系接着剤。完全な効果まで24時間以上かかるタイプのもの。それ以外にはやめに接着するタイプをガーゼなどのような接着に用いた。

https://www.cemedine.co.jp/home/adhesive/superx/superx_hyperwide.html


 

木偶の坊のマスク

「なつね」を使用すると頭蓋骨に収まる。

http://www.dekunoboo.com/natsume.php

 

 

ひざ、股関節、肩関節は、骨格模型の金具を使用せずリストバンドなどで可動性と耐久性を高めた。接着剤もシリコン系にした。関節用のバンドは複数のもので覆って接着や縫い合わせをやった。関節の工作は時間をかけたほうがいいと思う。

 

ウェットスーツ生地は縫い合わせてタイツなどで覆えば一応の形を保持して壊れにくくなると思われる。あと何年もしてどうなるかわからないが、ウェットスーツ生地で全身タイツで覆う前にもそのあとでも体のラインの造りに使えるところがあるようだ。

 

仕上がりの体重はまだ測定していないが、9キロ以上なのは間違いない。全身骨格模型自体でそのくらいあるからだ。

 

肩関節だが、骨の模型同士が接触するようにしたため、「ゴリゴリ」と音が出ることはある。股関節は同じように模型同士が接触するが、あまり音は出ない。ひざに関しては直接接触しないように工夫した。

 

女すわりもなんてことなく可能。布バンドの張力が働く分、少しきつい感じだが、ひざを曲げるのにも布バンドの張力が働くものの、自在性がある。

 

出来上がりは、女性骨盤を男性の全身骨格模型に入れ替えするため、ヨーロッパ女性特有の前傾骨盤になり、正常位よりはバックでの体位が適している。脚を上げればなんてことない正常位だが、腰骨の柔軟性は、人間の動きよりもかなり悪い。背骨から骨盤を通っているのが直径数ミリの銅線なのでその硬さが出ているためだ。その間の骨はその銅線で保持されている。

 

銅線の堅さを嫌うなら、ワイヤーのようなもので取り換えるしかないが、それをやるとなると頭蓋骨から首の骨、背骨、腰椎骨盤まで、うまく交換する方法を考えなくてはならない。その銅線を外せば、小さな骨にバラバラになってしまう。それで銅線はそのまま流用するようにした。

 

なお、もともとの男性全身骨格模型の骨盤を取り換えた後、女性骨盤に銅線が通る穴をあける必要がある。もともとついている男性骨盤の穴を参考にして穴をあければいい。割と長い穴をあける必要がある。それで骨盤内に銅線を出せば、曲げて外れないようにすればいい。ストッパーのようなものなら、溶接並みの強い固定が必要になる。銅線はそれなりの堅さがあるということ。