入院当日は薬剤師、看護師それぞれから入院に関しての説明を受け、その後採血(この時のディスモグレイン抗体34300)と病状確認、身長体重測定を行い薬の副作用の説明を簡単に受け、プレドニン60/日で治療を開始するとのこと。そのため昼食後に朝と昼分合わせてプレドニンを50(ステロイド健康茶何杯分相当なのだろうか?)と胃潰瘍予防薬を服用することになった。この薬を飲んでしまったらもう後戻りはできない(戻る気はさらさら無いが)、覚悟を決めて一気に飲み干す。するとなんだかいろんなものが吹っ切れたような感覚になった。入院直前までは体が弱っていたこともあり気持ちも落ち込んで先行きや入院に対する不安を感じていたのだがもうなるようにしかならないから心配してもしょうがないのだ。などと気が楽になって数時間も経つとなんだか今度は目がバッキバキになって心臓はバクバクする感じになって覚醒してきた。これはもう今日は寝れないなと思ったら案の定眠ることはできなかった。というか以後入院中はほぼ寝た気がしない日々が続く、といっても夜寝れないから困ることも無いのでどうでもいいことではあったのだが、もう一つ薬の副作用と思われた症状の便秘には悩まされた。

発症から入院まで口の中は常に膿と血で満たされ食事を摂っても味なんかわからないし、口内をヤスリ掛けされているような感じがして苦痛でしかなかった。また唇にちょっとものが当たるとすぐに出血し、鼻血まで出てくる始末、当然食べる量もどんどん減って体重も落ち続けた。家では日曜の夕食時にはさかなクンのギョギョっとサカナスターを見ながら食事をしていたので、さかなクン見るとあの辛い日々を思い出すようになってしまった。

入院当初の食事はお粥とクタクタに煮込んだ野菜での食事だったがプレドニンの服用を始めるとすぐに体の水疱は治まり10日程で口内の症状はだいぶ良くなり通常の食事がとれるようになったので少しづつ普通の食事にしていってもらった。入院中の食事は残さず完食していたがそれでも入院初日57㎏だった体重は退院後家で計量すると51㎏まで落ちていた。そのため退院後すぐに床屋に行ったときには瘦せましたねとビックリされるほどだった。

それにしても飲んでいる薬の名前がいちいちカッコイイ、免疫抑制剤イムラン(アラブの戦士のよう)、ランソプラゾール(シェルブールの雨傘を連想)

幸い自分はこれらの薬のみで症状が落ち着きあっという間に何でこの人は入院しているのかと不思議に思われるぐらいの状態になってしまったため当初予定していた2か月の半分、1か月で(この時点でプレドニンは40/日)退院する運びとなった。あと一か月のんびりできると思っていたのでちょっと残念でもあった