恍惚の人 | What are you living for?

恍惚の人

今日


NHKBSプレミアムで


「恍惚の人」


という昔の映画を観た。


2009年に亡くなられた森繁久彌さんが


おじいちゃん役で出演されている映画です。



おじいちゃんがボケてしまうのですが


家族構成は


おじいちゃん、おじいちゃんの息子(お父さん)、嫁(お母さん)


孫(男 高校生)の4人家族で、


たまに様子を見に来るおじいちゃんの娘

(息子の妹)が出てきます。




お嫁さんが一番おじいちゃんの面倒を見てあげるんです。


ほとんど一人でおじいちゃんのお世話、介護をしている状態でした。



実の息子よりもお嫁さんがおじいちゃんを本当に


かわいがってあげて、よく面倒みてあげていました。


元気なときは嫁さんをいじめていたおじいちゃんでした。


ボケが始まったころは、


あんなに毅然としていた親がボケてしまって、


ショックと、やるせなさと、悲しみと、事実を受け入れられない


心と入り混じって、おじいちゃんが変なことをやらかすと


どなって、怒っていたけど、

事実を受け入れて、だんだん慣れも出てきて、おじいちゃんへの接し方が


子供に言うような優しい口調に変わっていって


おじいちゃんもお嫁さんと居るのが一番安心しているように


感じました。



老人になり、ボケてしまったって、感情はあるし


もし、変な行動、たとえば、自分の排泄したものを


部屋に塗りたくったりしたとしても


おじいちゃんは、わざとやっているわけではなくて


脳がそれを善いこと、悪いことって判断できなく


なってしまって、赤ちゃんのようになって


目の前にあるものをいじって遊んでいるだけ。


ただ、そんな光景を目の当たりにしたら


ショックが大きくて、自分の親がこんなことを


していることを受け入れたくないという


自分の意思が、おじいちゃんに対して


どなりつけ、怒ってしまうという行動になって


しまうのでしょうね。



怒られておじいちゃんは、かわいそうです。


おじいちゃんは、わざとやっているわけじゃないから。


受け入れてあげなくては。



怒られたり、ぶたれたりしたら、おじいちゃんは不安に


なってしまいますよね。



そして、恐い、恐怖が植えつけられて


この家にいたら恐い目にいあう、不安になる


家を出て、ふらふら外をさまよってしまう。



おじいちゃんを不安にさせてはだめだと思う。



おじいちゃんはどんどん孤独になってしまうから


家族みんなであたたかくお世話をしてあげよう!


それが、一番おじいちゃんは安心するだろう。


おじいちゃんを泣かせてはいかんのだ!