どんな事情にせよ、こんな可愛いワンコを捨てる人間は、悪魔以上に心を失っている・・・。
チョビ君・オス・推定3歳・ハスキー・・・。
8月某日、飼い主に捨てられて、彷徨っていたところを警察に届けられたチョビ・・・。
預かり期間が過ぎ、もう行政による殺処分寸前のところ、とあるワンコのボランティアさんにぎりぎりで保護された。
無責任な飼い主の、身勝手な事情にふりまわされて消えていく、『処分』というシステム・・・。
毎日、当たり前のように、飽きることもなく繰り返される現実・・・。
ハスキーは、本来雪国の遠い遠いところ、エスキモーと暮らしていた犬種、日本の真夏に捨てられて、それだけでも死を宣告されたようなもの。
きっと、辛かっただろうなぁ・・・。
そんなハスキーが保護されたことを知った・・・。
・・・ん?・・・もしかしたらチョビ君は、雪を見たことがないんじゃないかな・・・。
せっかく助かった命、雪を見せてあげたいなぁ・・・。
そんなことを思って、引き取りたいと申し出た。
人間にそんな酷い目に合わされたのに、初めて会った俺に早速しっぽ振ってくれるチョビ・・・。
人間の仕打ちを、許してくれるチョビ・・・、なんて太っ腹なワンコなんだ!?
俺は誓う!お前を絶対に捨てたりはしない!絶対に雪を見せてやる!
今は、トライアル中、お試し期間みたいな感じで俺の部屋の住人となっている・・・。
しかし実のところ、ハスキーはとてもデリケートでナイーブな内面の持ち主・・・。
俺とのいきなりの共同生活にチョット体調を崩してしまった・・・。
どうもお腹の調子がよくない・・・。病院にも駆け込んだ!
ちゃんとトイレの合図をして、寝ている俺を起こしに来るチョビ。
・・・しかし、お腹痛すぎて間に合わない・・・でその場で・・・。
俺の部屋で・・・・そうだな、10回、いやもっとかな・・・。ま、いいよ!気にすんな!
ウンコくらいなんて、どうってことはないぜ!
そんな数日をチョビと過ごした・・・。やっと、薬も効いてきたようだ。
お座りも、お手も、待ても、できる、こんなハイレベルな大技を連続で俺にぶつけてくるチョビ。
そんなの自慢すんな!俺なんてWバックフリップできるぜ!(ーOー)
・・・まとにかく、イケわんのチョビとの生活が始まりました・・・。