壊れそうになりながらも壊れなかった。
だからもう壊れないだろうって安心していたんだ。
最初の頃は何度も不安になったけれどいくつのか
乗り越えたことがあったから壊れないと思った。
窓際の席、春の日差しと少し冷たい風
私はため息をいくつかついて顔を伏せた。
多分きっと沢山のものを私は無意識に失っていた。
それに気づかなかったから笑っていられた。
少しずつ失っていたから気づけなかった。
苦笑いと同時にどっと溢れたのは大粒の涙だった。
戻らないものを私は一生懸命にかき集めようとしていた
戻らないと知っていたのにどこかで期待をしていた。
始まってばかりだと思っていた
春がもうすぐ終わろうとしている
窓の外はいつの間にか雨模様。
春の日差しもいつの間にか消えて
雨の匂いと湿った風が教室を行き来していた。
涙を拭って窓を閉めた。
静かな教室に響くのは時々窓に打つ雨の音と
私の心臓の音だけだった。